タレントのSHELLYが3月17日に自身のYouTubeチャンネル「SHELLYのお風呂場」を更新し、テレビの収録中に意識して実践していることを明かした。
SHELLYは、「【語ります】バラエティ番組の現場で意識していること~の回」と題した動画において、バラエティ番組収録中に散見される看過できないイジリコメントへの対処法に関して持論を展開。
容姿や体型、LGBTに関するイジリについて、SHELLYは「本人が変えられないこと」だと表現し、その点を突っ込んで笑いにする風潮を「古くない?」と視聴者へ問いかけた。また、共演者がそうしたイジリ発言で笑いを取ろうとした際には、SHELLY自身は絶対に「笑わない」ことを徹底し、何年にもわたって実践してきたという。
SHELLYは、そのようなイジリコメントを笑ってしまうと、自らもイジリに加担したような格好になると説明。さらに、“笑わない”こと以外にも意識している点として、イジリの対象となった人物に必ず「…だとしてもいいんですけどね」とフォローの言葉を加えるようにしていると話した。
「トーク中のきめ細かい配慮を施す理由として、SHELLYは少しでもそうしたイジリの風潮を減らしていく為だと話し、コメント欄には『グッドボタンを1回しか押せないことがこれほど悲しくなるのは初めてなくらい素敵な動画』『SHELLYさんすごいなぁ…素敵な人』『バラエティ観なくなったけど、SHELLYさんのような人が多いバラエティになったら観られる番組が増えるのに』と彼女の思いやりに満ちた行動を称える声が続出しています」(テレビ誌ライター)
思ったことをハッキリと言うタイプのSHELLY。相手がたとえ年上の先輩であっても臆することなく、スタジオ進行として出演した恋愛リアリティショー「バチェロレッテ・ジャパン」(Amazon Prime)の中でも、そんな彼女のこだわりが垣間見られた。
バチェロレッテ役を務める1人の女性を17人の男性参加者が奪い合う、アメリカを発祥とする同シリーズ。SHELLYは、お笑いコンビ・ナインティナインの岡村隆史、矢部浩之と共にスタジオから恋愛サバイバルを見届けたが、“ジャパン”を謳う、日本ローカル版の同番組に様々な国籍ルーツを持つ参加者が集まった点について、岡村は「『バチェロレッテ・ジャパン』って言うてるのに、明らかにジャパンじゃない人が紛れ込んでましたもんね」とコメント。
他にも、中国人実業家の参加者について「突き詰めたら『中華1番うまいやろ』って言うさ」などと表現するなど、随所で国籍を絡めた発言を連発。ただ、両親がオーストラリア人で北海道育ちという、ある参加者は大事にしている格言として「Never judge a book by it’s cover(本を表紙で判断しないで)」と書かれたノートをバチェロレッテに渡しており、見た目や国籍だけで人を見てしまう風潮に悩まされてきたことを明かしていた。
すると、SHELLYは岡村が続ける“国籍イジリ”に対し、「岡村さん、ちょっとね、国籍で見過ぎ」と一蹴。また、オーストラリア人の参加者によるメッセージノートを引き合いに出し、「あの本とか、それ(国籍で人を見ること)をやめてねっていう本だから。そういう目で見ないでっていう本だから。私たちも受け取りましょう」と岡村に注意。視聴者からは「軌道修正してくれるSHELLYがいなければ観てられなかった」「岡村の発言をSHELLYが制してくれて安心した」「視聴者が違和感持つところをちゃんと注意してくれてよかった」との賛同がが集まっていた。
ここでもSHELLYは岡村のコメントに笑うことはせず、しっかりと正したのちに、イジリの対象とされた出演者をフォロー。これ一つとっても、今回のYouTubeで明かした“バラエティ番組で意識していること”が完璧に体現されてきたことが分かる。
おかしなイジリの風潮をなくしたいとの野望を口にするだけでなく、行動で実践するSHELLYの姿にはただただ脱帽するしかない。
(木村慎吾)