将来、田舎にでも移住して、老後をゆっくりと過ごしたいと考えている夫婦もいるのではないでしょうか。
アサツーディ・ケイが2012年10月に実施した『全国一斉 住み力調査』の結果、「終の住まい」についての考え方を男女で比較すると、「最後は田舎で暮らしていたい」と考える男性60代は43.5%、女性60代は17.4%だったようです。一方で「最後は都会で暮らしていたい」と考える男性60代は53.6%、女性60代は72.5%と、男性のほうが田舎暮らしの意向が強いようでした。
男女で考え方が異なると、将来の移住先で“シニア離婚”なんてことも。そうなると悲しいですよね。とはいえ、田舎に行くと離婚が減るイメージがありますが、どうなのでしょうか?
そもそも、各都道府県の中で離婚率が高いのはどこなのかは気になるところ。都会派の夫婦のほうが離婚率は高いイメージがあり、東京・大阪・名古屋などがトップになると思いきや、意外とそうでもないようです。
ニッセイ基礎研究所の人口動態シニアリサーチャーである天野馨南子さんによると、厚生労働省『人口動態統計』の「離婚率の高い順の都道府県ランキング」(2018年の離婚届、婚姻届から算出)では、第1位が高知県、第2位が沖縄県、第3位が和歌山県。東京都はなんと最下位の47位。大阪府は29位、愛知県は43位で、いわゆる都会のほうが離婚率は低い結果とのこと。高知、沖縄、和歌山の共通点は分かりませんが、いずれも“都会”ではないということはいえるでしょう。
この結果をみると、都会から離れれば離婚リスクから遠ざかるというわけではないようです。田舎への移住を計画する際には、まずは夫婦円満を意識したほうがいいのかもしれませんね。