2021年フィギュアスケート世界選手権で、日本のエース・羽生結弦選手を上回る2位の快挙を成し遂げた鍵山優真選手。まだ17歳の若手ながら、この先が楽しみな選手ということで大きな注目を集めている。インタビューでも、鍵山選手は羽生選手や宇野昌磨選手などのトップ選手と肩を並べる試合をしたいと目標を述べるなど、頂点を目指し続けている選手でもある。
「羽生選手は2012年の世界選手権で、17歳でメダルを取っていますが、鍵山選手はそのことを例に挙げて、自分もメダルを目指したいと言っていました。それを堂々と実現してしまったのは本当にすごいことです。羽生選手と同じ17歳で世界選手権でメダルを取ったというだけでなく、鍵山選手のメダルは銀。羽生選手は銅メダルで、メダルの色で上回ったのです。さらに、羽生選手はシニア2年目の快挙でしたが、鍵山選手はシニアデビュー年。羽生選手より1年早い快挙です。Wで羽生選手を超えたと言っていいのではないでしょうか」(スポーツライター)
鍵山選手の3回転ルッツ+3回転ループの連続ジャンプは、元選手の小塚崇彦氏によると「猫のような軽やかなジャンプ」なのだとか。その技術を褒めるとともに、つなぎの滑りなどでも、まだまだのびしろがあるとも語っている。この先が楽しみな選手なのだ。
26歳の羽生選手、23歳の宇野選手の20代選手が活躍するなか、ぐっと世代の若い10代の鍵山選手の登場で、日本のフィギュアスケート・男子シングルスの未来はさらに明るい展望が開けたと言えるだろう。大いに期待し、見守っていきたい。
(芝公子)