新型コロナウイルス感染症の感染拡大でテレワークが浸透した後、現在はテレワークと出社のハイブリッド勤務で働いている人も多いのではないでしょうか。
そんな中、今後はニューノーマルな働き方として、「ワーク」と「バケーション」を組み合わせた「ワーケーション」が本格的に広がっていくかもしれません。そこで、未知の領域となるワーケーションの魅力について迫ります。
■温泉ワーケーションは仕事の合間の温泉で健康的な生活に!?
BIGLOBEが2021年3月、全国の会社員900人と経営者100人に対して実施した『ワーケーションに関する調査』で、ワーケーションに関心のある会社員523人に「ワーケーションをするならどのような場所でしたいと思いますか」と質問したところ、1位は「温泉宿」で66.0%、2位は「高原リゾート」で53.3%という結果に。どうやら多くの人は、自然環境の中で思い切りリフレッシュしながら仕事をしたいと思っているようです。
温泉地でワーケーションをすることに魅力を感じる会社員596人に、「温泉地でワーケーションをすることに感じる魅力」について聞いたところ、「仕事の休憩がてらの温泉入浴」が69.3%で1位となりました。仕事のすき間時間を使って、温泉入浴とは何とも贅沢ですね。
また、BIGLOBEが日本能率協会コンサルティング(JMAC)と日本健康開発財団とともに温泉地におけるワーケーションの実証実験を行った後、ワーケーション参加者に心拍変動に基づく自律神経バランス検査を行ったところ、初日には慢性ストレスや疲労状態が認めれたものの、最終日は自律神経バランスが理想的な状態に近づいたとのこと。血管推定年齢の低下や末梢血管健康度の改善などもみられたそうですよ。
全国500もの温泉を巡ったという、温泉オタク会社員の永井千晴さんが別府温泉で温泉ワーケーションを体験し、「めちゃめちゃ早起きになる」「いつもは9時半くらいに起きて10時くらいからようやく仕事を始めるが、温泉ワーケーションのときは7時半くらいに目覚めて、朝ごはんと朝風呂を楽しむようになった」「今日、めちゃめちゃ仕事してる感が得られる。温泉に浸かって身体も温めるので健康的になる」などの感想を述べていました。温泉ワーケーションは、仕事がはかどる上に、心身の健康効果も期待できるようです。
ちなみに、BIGLOBEが2021年 3 月 17日に行った『企業向けワーケーションの取組について』の記者会見では、温泉地と企業を結ぶマッチングサイト『ONSEN WORK』がオープンしたことを発表。温泉ワーケーションの未来が語られ、期待が寄せられました。今後は、温泉ワーケーションに取り組む企業も増えるかもしれませんね。
■遊園地ワーケーションは非日常感たっぷり!?
温泉や高原リゾートも楽しそうですが、遊園地などのアミューズメント施設でのワーケーションも、人によってはエキサイトできるのではないでしょうか。
例えば、よみうりランドは2020年11~12月まで園内で仕事ができる『アミューズメントワーケーション』を提供しました。仕事をする場所は、非日常である水辺の開放的な空間や観覧車の中。Wi-Fi環境も電源利用もOKで、レストランでのフリードリンク、遊園地入園料もセット。お仕事が終わったら、思う存分遊べるのはうれしいですね。
ワーケーションは、実施場所によって可能性が無限に広がる働き方の一つ。今後、テレワークが当たり前と予想される中、進化形の働き方として広がっていけば面白そうですね。