3月に開催された「フィギュアスケート世界選手権」で、シニアデビューイヤーにして2位を獲得した鍵山優真選手。3月30日には、大会開催地のストックホルムから帰国。空港での鍵山選手親子の姿と絆の深さを日刊スポーツが報道し、フィギュアファンから大きな反響が寄せられている。
「記事では、鍵山選手の父である正和コーチが鍵山選手の押す車いすで帰国したことが報じられたのです。正和コーチは18年6月に脳出血で倒れて以来、リハビリを続けながら、優真選手の指導を続けてきたこと。歩行など、まだ回復しきっていないために18年9月の世界ジュニアや20年1月の冬季ユース五輪、2月の4大陸選手権などの世界大会には同行できなかったことを報じました。鍵山選手は試合後のインタビューで、父と一緒に国際大会の舞台に初めて来ることができたと喜んでいましたが、その理由がお父さんの病気だったということがわかったのです。ネット上では多くのフィギュアファンが祝福と感動の声をあげています」(女性誌記者)
さらに記事には、父が入院中も、病床から指導を続けていたことが綴られている。一緒に国際大会という檜舞台を踏めたことだけでなく、練習の成果として大きな記録を残せたことは、どれほどの喜びであるか想像に難くない。
「正和コーチは命に別状はなかったものの、脳出血は生死に関わることの多い大病ですから、優真選手も父のためにも頑張らなければという強い思いにつながったのではないでしょうか。また、正和コーチにとっても、鍵山選手のためにコーチを続けることが自身の回復やリハビリへの大きな原動力となったのだと思います」(スポーツライター)
国際大会に帯同できるほどの回復を見せている正和コーチ。優真選手の成長と活躍を原動力に来シーズン、さらに高い表彰台に立つ優真選手を、誇らしく見上げる元気な姿を見せてほしいものだ。
(芝公子)