結婚や出産をきっかけに、または老後の資金を確保するために、家計に向き合って貯蓄を増やそうと“節約”を視野に入れる人が多いと思います。
一方で、「今のお金の使い方を続けていてはまずいと思っているのに、なかなか変えられない」「つい現実逃避してしまい、目標を達成できないことが多い」など、本腰を入れられないことで悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そんな場合は、次のように現実と向き合うことで、節約の本気モードに切り替えましょう。
■向こう数年間に必要な貯蓄額を具体的に書き出す
何十年も先の未来のための節約では本気になれないという場合は、直近の数ヵ月間や5~10年で必要な貯蓄額に向き合いましょう。
結婚式や旅行などのイベントや、車やマイホームの購入資金など、貯蓄がないと実現が難しい“欲しいもの(したいこと)”を書き出し、必要な貯蓄額を計算するのです。漠然と月や年単位で貯蓄額を決めるよりも、「●ヵ月後(●年後)に○○を買うための貯金」などと具体的な期限と目標額を意識する方が、家計管理に真剣に取り組みやすくなります。
■失敗してもOK!その代わり、失敗に学ぶ
ひと月でも目標通りの貯蓄が達成できないと、すぐにやる気を失ってしまう……。そんな場合は、数ヵ月間は失敗をOKとし、分析・改善する期間にしましょう。うまくいかないのは現在の節約方法が自分に合っていないからかもしれませんから、試行錯誤してさまざまな方法に挑戦する期間を設けるのです。
例えば、ある月の食費が予算を超えたことで貯蓄額が増やせなかった場合、「次月の食費を目標額に収まるように引き締める」「ストレスなく食費を抑えるには、もう少し予算を増やした方がよさそうだ。他の出費項目の予算を見直そう」など、さまざまな改善策が考えられます。成功に必要な経験として失敗を捉えることで、軌道に乗る前の離脱を防ぎましょう。
家計管理や節約はライフスタイルにかかわることですから、一朝一夕に大きな変化を起こすことは難しいもの。まずは、心地よい方法を探りながら試行錯誤し、短期目標を達成しましょう。その先に次のステージが待っていますよ。
(Nao Kiyota)