離婚に向けての活動をする夫婦を描いたドラマ「リコカツ」(TBS系)の中に仕込まれた小ネタが、あるアニメファンの間で大きな話題を呼んでいる。
このドラマには、北川景子演じる咲の母親・美土里役として声優の三石琴乃が出演している。美土里は『奇跡の美魔女・水口美土里』を出版する美魔女モデル。美意識が高く、自由奔放な性格。しかし、夫である武史(平田満)の不貞に悩まされ、ついには離婚を決意する。さらに、永山瑛太演じる咲の夫・紘一の両親も離婚の危機に瀕して、3組の夫婦の“リコカツ”が複雑に絡み合う様相を呈していく。
そんな中、アニメファン注目の場面は、4月16日に放送された第1話から登場している。
「三石は大御所ベテラン声優。これまでも『美少女戦士セーラームーン』では、主人公セーラームーンの月野うさぎ役を、さらに『新世紀エヴァンゲリオン』で葛城ミサトの声も担当しています。第1話では、本棚に美土里の著書がずらりと並ぶシーンが登場しますが、その背表紙上部にある出版社のマークを左から読むと「TSU KI NI KA WA TTE O SHI O KI」。セーラームーンの決めゼリフになっていたのです」(芸能ライター)
また、第3話で美土里が咲と紘一のマンションに転がり込むシーンで流れた美土里のスマホの着信音が、「新世紀エヴァンゲリオン」の“ヤシマ作戦”のシーンに流れたBGMだったことから、こちらもドラマを観たエヴァファンの間で大きな話題となった。
さらに、アニメ以外の小ネタも散りばめられている。
「5月7日に放送された第4話では、ファッション誌から文芸誌に異動となった咲の職場に『脳みそとアップルパイ』というタイトルの文庫本が並べられていました。このタイトルは、2018年同じ金曜ドラマで放送された『大恋愛~僕を忘れる君と』(TBS系)で、ムロツヨシ演じた小説家・間宮真司の著書。この2つのドラマは、どちらも泉澤陽子氏が脚本を手掛けています。その関係から、今回のような遊び心たっぷりの演出が実現したのでしょう」(女性誌記者)
随所に小ネタがちりばめられた「リコカツ」。物語の内容もさることながら、ちょっとした小ネタ探しも楽しみの1つなのかもしれない。
(窪田史朗)