俳優・吉沢亮主演の大河ドラマ「青天を衝け」(NHK)の第16回が5月30日に放送され、堤真一演じる平岡円四郎が暗殺されるという衝撃のシーンが登場。“平岡さま”がツイッターのトレンド入りするなど、大きな反響が呼んでいる。
“日本資本主義の父”と呼ばれる渋沢栄一の生涯を描いた今年の大河ドラマ。今回は、一橋慶喜(草なぎ剛)の右腕として活躍する平岡円四郎が逆恨みする水戸藩士に襲われ、命を落とす壮絶なシーン。斬られてもなお立ち上がり「おりゃあ、まだ死ねるか。まだみてぇもんが山ほど‥‥死にたくねぇなぁ」と言って倒れるも、最後に妻・やすの名前を呼んで絶命する熱演ぶりに「平岡さまだけが楽しみだったのに」「平岡さまの最後、直視できなかった」「いつも栄一たちに気さくに接してくれた円四郎サマが暗殺されるなんて。まだ、死にたくねぇな。辛い」など、悲痛なメッセージが多数書き込まれた。
また、これを知った慶喜が雨の中、亡骸に駆け寄り「どうして、どうして」と涙を流す姿にも視聴者からの“円四郎ロス”の声が後を絶たない。
堤真一といえば、2005年に映画「ALWAYS 三丁目の夕日」で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞など国内の主な映画賞を総なめ。2014年には朝ドラ「マッサン」(NHK)に出演するなど映画・ドラマ界の第一線で活躍してきたが、遅咲きの俳優として知られている。
「ジャパンアクションクラブ(JAC)の養成所出身の堤は、俳優・真田広之の付き人を経て坂東玉三郎に見出され、舞台『ロミオとジュリエット』をきっかけに舞台を中心に活躍。人気者たちが出ているテレビの世界には関わりたくないと2019年に出演した番組『SWITCHインタビュー 達人達』(NHK・Eテレ)で告白しています。
そんな堤が30代に差し掛かり、2000年に出演した月9ドラマ『やまとなでしこ』(フジテレビ系)でヒロイン・松嶋菜々子の相手役を演じて、最終回の平均視聴率34.2%の大ヒットを記録。恋愛ドラマの金字塔を打ち立てました」(芸能ライター)
まもなく公開される人気映画の第二弾「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」にも出演。勢いはますます増すばかり?
(窪田史朗)