お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が6月6日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)に出演。新型コロナウイルスのワクチン接種を巡る偏見が生まれる可能性を懸念した。
番組では、65歳以上の高齢者によるワクチン接種が全国で次々に普及している状況を伝え、今後は各都道府県の自治体における65歳以下の接種も間近に迫っているとのVTRを放送した。
フランス・パリからの中継で同番組に出演した2ちゃんねる開設者のひろゆき氏は、すでに同国でワクチンを接種したことを明かし、「フランスだと外国人でもホームレスでも打てる。オンラインで、どこどこの空いている時間を選ぶだけ」と手軽に接種できると説明。また、一部から危惧される、命に関わるレベルの副作用についても「100万人に4~5人。宝くじを4、5枚買って、1000万円が当たる確率」だと表現し、過剰な警戒をする必要はないと解説した。
続けて、ひろゆき氏は「欧州だとワクチンを打ってないと飛行機に乗れないという事情もあって、実質必要っていうのがあるんです」とし、日本とは異なり、ワクチン接種の必要性が高いことを説明。これを受け、太田は国内でのワクチン普及に関し、「これから広がっていくだろうけど、打たない人への偏見のようなことが増えてこなければいい。打つか打たないかは自分の判断だから」とワクチン接種の有無が国民間の亀裂につながる可能性を心配していた。
「かねてコロナ禍における国民同士の分断や考え方の相違をキッカケとした争いには、ナーバスな姿勢を示してきた太田。ワクチン接種が普及するにつれ、今後は打った人と打っていない人による偏見や軋轢が生じるリスクを懸念し、余計な争いにつながらないよう警鐘を鳴らしました。太田のコメントに対し、ネットでは『いちばん無茶を言いそうなイメージの太田光が至極真っ当な意見』『いいこと言うねぇ』『まともな意見ですな!』『ありがとう言ってくれて!』との声や、『打った人から距離置かれそうな気はする』『本当は打ってないのに、打ったよーって言う人いそうだな』『学校の集団接種なんかダメだよね、打たないこと周りにわかるから』などと様々な懸念が噴出。太田と同じく、すでにワクチンの接種を巡る分断を予言する人も多いようです」(テレビ誌ライター)
芸能界でも、お笑いタレントの明石家さんまは65歳と高齢ながら、コロナのワクチンを接種しない意向であることを表明。さんまを敬愛し、彼のラジオやテレビ番組を全てチェックしているという太田だけに、ワクチン差別については黙っていられなかったのかもしれない。
(木村慎吾)