就学前から習いごとをする子もいる昨今。気軽に興味のある分野に飛び込ませることができる一方で、あれこれ欲張り過ぎると一つひとつに没頭できず、ストレスになってしまうことも。習いごとを始めようか、新たに増やそうかと思ったら、次のようなことを検討事項に入れるのがオススメです。
■子どもの生活リズムが乱れないか
たとえ大好きな習いごとでも、いくつも取り組めば帰宅時間が遅い日が続いたり、自宅での練習時間を多く確保しなければならなくなったりして、食事や睡眠のリズムが崩れてしまうこともあります。子ども自身も好きなことだからと頑張ってしまい、気付かぬうちに疲労が蓄積し、習いごとを楽しめなくなったり体調を崩したりする可能性も。
そのため、日々の食事や睡眠の時間が守れるかどうかは、習いごとを決める一つの指標になるでしょう。習いごとを始めることで生活リズムが変わる場合は、無理がないか様子をみることが大切です。
■家庭での親子のコミュニケーションに支障が出ないか
子どもにとって習いごとが楽しくても、家族との時間が減って寂しくなったり、家族との関係性がギクシャクしてしまったりしては、続けていくうちに楽しめなくなることがあります。逆に、家庭でのストレスが習いごとに影響するケースも。毎日帰る場所である家庭で安心できることが日々の挑戦を後押ししますから、家庭でリラックスできているかどうかも一つの指標になりそうです。
■スケジュールや心に“余白”があるか
無理をしてしまわないか、心が苦しくないかなど、習いごとを“始めてみないと分からない”ことも多いですよね。子ども自身も、習いごとを始める前に抱いていた思いと、始めてから感じることにギャップがあるケースがあります。思わぬ壁が立ちはだかれば、それを乗り越えることで大きく成長することもありますから、難しそうだからとやめるのがよいとも限りません。何か予想外のことが起こったときに対応できるよう、心や体を休めるための余白を残しておくことも大切です。
子ども自身のやる気だけでなく、日常生活の変化を鑑みて心身共に健康でいられるか、楽しく続けられるかを検討すると、リスクもみえやすくなります。対応策を考えればリスクを軽減できるケースもたくさんありますから、スタートしてからの日々をイメージしながら検討していくとよいでしょう。
(Nao Kiyota)