アメリカの大人気歌手、ビリー・アイリッシュが6月22日に自身のインスタグラムアカウントを更新し、過去の人種差別発言について謝罪した。
騒動の発端となったのは、過去にビリーがアジア人に対する侮辱的表現を口にし、そのイントネーションやアクセントについても揶揄するような姿が収められた動画の存在だ。
これは、とあるユーザーがTikTokにアップしたもので、インスタグラムの配信やプライベートの動画内で発したビリーのこれまでの発言をまとめた映像である。ネット上に公開されるや否や、瞬く間に世界中へ拡散され、「アジア人を侮辱するもの」だとして大炎上し、本人が謝罪の言葉を投稿するに至っている。
ビリーは22日、インスタグラムにおいて、問題の動画は「13歳か14歳の頃のもの」であるとし、「(当時は)差別的な言葉だとは知らなかった。(今では)恥ずかしさと吐き気を覚える」と反省。同時に「当時の年齢や無知さを言い訳にすることはできない」と綴り、傷付けてしまった人々へ謝罪した。
また、アクセントを揶揄したとされる点については「子供の頃に家族や友人と話す時にやっていた」という悪ふざけに過ぎないとし、これも差別的な意図があったわけではないと釈明している。
「13~14歳頃の発言を19歳の現在になって蒸し返される格好となったビリーについては、22日放送の『バイキングMORE』(フジテレビ系)でも特集を組み、MCの坂上忍は『あんまり昔のことを掘り下げて、そこを突くのはやめましょう』と擁護。過去の失言や過ちなどを取り上げる際は、『バイキング』独自の基準として、『だいたい2~3年をメドにしてるんですよ』『バイキングルールだとビリー・アイリッシュさんはセーフ』などと話していました。これにはコメンテーターのヒロミから『それ、お前のルールだろ』と突っ込まれていますが、日本の世論としても、中学時代のビリーの発言を批判することに対する疑問の声が多く、『大人になってもやってるんだったらまだしも、有名になる前の中学生の言動を取り上げて叩くって、寛容もへったくれもない世の中ですよね』『誰だって間違うことはあるだろう。ましてや13歳くらいなら』『無知ゆえの過ちではあるが影響力がある方なので謝罪をしたのだろう』と理解を示す反応が並んでいます」(テレビ誌ライター)
インスタグラムでは8700万人を超えるフォロワーを抱える世界的人気歌姫のビリーだけに、たとえ13歳時点であっても過激な言動は過剰に反応されてしまうのかもしれない。
(木村慎吾)