女優の冨手麻妙が6月30日に放送されたラジオ番組ニッポン放送「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」(ニッポン放送)に出演。同月24日からNetflixで配信がスタートしたドラマ「全裸監督 シーズン2」で共演した主演の山田孝之のことを本気で嫌いになってしまっていたことを告白した。
冨手は同作のシーズン1から参加し、艶系女優役を演じているが、村西とおる監督を演じた山田との共演シーンについては「山田孝之さんといちばん近い距離で対面するシーンとかありましたけれど、迫力がすごいけど、絶対に奈緒子としては負けちゃダメだ。ここで泣いちゃダメだっていうことで芝居ができたのは、本当によかったなって思いますね」と、振り返った。
しかし、山田が6月28日に放送された同局系ラジオ番組「オールナイトニッポンGOLD」で撮影の後半は冨手が目を合わせてくれなくなり、怖かったと打ち明けており、そのことについて触れられると、冨手は「嫌いなんです。というと現在進行形みたいですけど。撮影中は本当にどんどん嫌いになっちゃって」と、山田自身も感じていたように、本気で山田のことを嫌いになっていたと告白。続けて、「奈緒子として村西とおるが嫌いなのが、だんだん気づいたら私自身として山田孝之さんが嫌いになっちゃって。それは本人も気づいているから、やたらすり寄ってくるんです。褒めてきたり、見つめてきたり。服がかわいいねとか。それでも来ないでください、私に関わらないでみたいな状態で」と、山田がいろいろ配慮してくれていたことはわかっていながらも拒絶オーラを全開に出していたとのことだ。
とんでもなく嫌われてしまった山田だが、このエピソードに世間からは「作品を見ている側も村西はムカついたな。でも、それって山田さんがそれだけ演技が上手かったってことだよね」「さすがカメレオン俳優だな」「演技とわかっていても共演者から嫌われるってすごい才能だと思う」などといった声が見受けられ、冨手から嫌われたのは山田の演技力の高さあってのことと判断する人が多いようだ。
「山田も同作で共演した女優たちから今回の撮影を通して、嫌われたという実感があったようで、6月22日に都内で行われた同作のワールドプレミアでは『今日も皆さんの目が見られません。最近はみんなのインスタグラムの投稿に“いいね”をしてます』と、どうにか好かれようと努力していることを明かしていましたね。
それでも山田は15年に放送されたトーク番組『オトナの!』(TBS系)で『20代前半か半ばくらいから、嫌われるのが結構好きだなと思っていて』と、嫌われることはそれほど嫌ではないと発言していました。そのほかにも『芝居を見ていいなって思わせたい。「すっげー嫌いなんだけど芝居はいい」「芝居は好きだけど人間的にはちょっと嫌」というのは最高の褒め言葉』と理想的な俳優としての在り方を語っています。そんな山田ですから、芝居をしたうえで嫌われたというのもプラスにとらえていそうな気もします」(エンタメ誌ライター)
今後も嫌われることを怖れずに、ベストな芝居を貫いてほしいところだ。
(権田力也)