30~40代ともなれば、部下の1人や2人はできるもの。でも、部下のふるまいが気になったときに、きつく叱ってしまったり、反対に叱ることができずになかなか部下の悪いところが直らなかったりと、悩みは尽きないものです。部下に何かを注意するときには、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。
人材育成・コミュニケーションの専門家である桑野麻衣さんの著書「部下を元気にする、上司の話し方」(クロスメディア・パブリッシング刊)では、叱るときはもちろん、褒めるときには、本質を見失わないことと述べられています。
具体的には、部下の成長を心から願うこと。部下は、上司から自分に深く関心を持ってもらうことを求めているそうなので、それを踏まえて部下をよく観察し、叱り、褒めることをポイントに置くとよいようです。
また、人材育成のプロである齋藤直美さんの著書「叱り方ハンドブック」(KADOKAWA / 中経出版刊)によれば、叱るというのは、相手が成長する可能性がある点を見出し、言葉にして相手に伝えることなんだとか。なかなか叱ることができないという人は、これを肝に銘じたいものですね。
叱るというのは、怒るのとは違います。叱るは相手本位の行動で、怒るは自分本位の行動。相手本位で考え、相手の成長を願い、可能性を引き出すコミュニケーションが叱るということ。相手本位で叱れば、相手のやる気を高め、成長させることができるそうですよ。