新型コロナウイルスのワクチン接種が粛々と進む中で、まだ接種の順番が回ってきていない、いわゆる未接種の人たちの心配はやっぱり副反応。その理由として、大丈夫な人からの報告はほとんど聞こえず、副反応に苦しめられた声がやたらとメディアに取り上げられるからだ。
そして、ある有名人からもエグい報告が。その主は人気俳優のディーン・フジオカ。
彼は8月3日、インスタグラムのストーリーズで「モデルナワクチン接種2回目も副反応結構エグかった」と報告。「接種後48時間以内にカロナール合計10錠飲んでそんな感じ」と、事前に鎮痛解熱剤を服用していたことで「1回目の地獄よりマシだったけど」と前置きしながらも、かなりの副反応に苦しんだと投稿。「接種これからって人 もし何かの参考になれば…」と呼びかけた。
しかし、フジオカの投稿には「そのまま載せるのは危険では?」「あまり聞きたくなかった」など、ネガティブな声が殺到してしまったようだ。
「その理由は、有名人のこうした副反応報告は一般の医師が伝えるよりも影響力が大きいということ。未接種の人たちの不安をあおる一方だという意見がありました。また、最初に拡散した記事がカロナールを10錠飲んでもエグかったというフジオカの言ったままを伝えてしまったことですね。カロナールは200や300や500など種類があって、それぞれ容量も違いますし、服用に時間を開けなければいけないなどの注意も必要です。ですから『10錠飲んだ』というのは、一気に飲んだと誤解を招くという声がたくさんありました。その反面、フジオカの発信を鵜呑みにしないよう、カロナールの正しい処方の仕方を説明するネット民もいて、それに感謝する声や、そんな混乱を招いてしまった記事やフジオカに苦言を呈する声が後を絶たなかったようです」(女性誌ライター)
コロナ陽性患者が日に日に増える中、副反応怖さに接種しないと宣言する若い世代もどんどん増加中だとか。さらには中等症患者の自宅療養の危険性など、医療崩壊をよりあおる報道も少なくない。そんな中で有名人のエグかった報告は、もう少し注意を払って発信されるべきものなのかもしれない。
(山田ここ)