2ちゃんねる創設者のひろゆき氏が8月15日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)に出演。日本国内で新型コロナウイルスの感染者を減らしつつ、同時に経済を活性化させる具体的な案を述べた。
番組では、東京都でのコロナ感染者数が13日、14日と連続で5000人を超え、自宅療養者数も過去最多の2万1729人となっている現状を伝えた。また、自宅で療養せざるを得ないケースが増えたことにより、家庭内感染も併せて急増。これに関し、ひろゆき氏は「今、東京がやらなければならないことは自粛じゃなくて、家庭内感染を減らすことなんですよね。まぁ、やる気ないんでね、都知事は」とチクリ。たった10秒間すれ違っただけでも感染が確認されたケースがあるというデルタ株の猛威についても、「家庭内で誰か(感染者が)居たら、感染しないで暮らすって、東京ではまず無理なんですよね。地方で、1階と2階で別れて暮らしますとか、お風呂とかトイレとか2個ありますみたいな豪華な家だったらいいんですけど。東京ではほぼ無理じゃないですか。そうすると家族全員感染しますっていうので、感染者数自体がどんどん増えていっちゃうんですよね」とし、東京で家庭内感染を抑えることの難しさを説明した。
それに対する具体的な案として、「感染した人はどんどん隔離するという形で、ビジネスホテルとかを東京じゃなくて、地方で借り上げてしまって、そこにボンボン送り込むっていうのをひたすらやり続けたほうがいいと思うんです」と指摘。引き受け先のホテルには政府から経済的な援助を施し、感染者の搬送はコロナ禍で業績不振に喘ぐ旅行代理店の手配の下、観光バスに依頼する方式を提案した。
ホテルで療養中の患者は地元の食事やお酒を飲み食いすることで地方の経済活性化につながり、「感染が終わったら東京に戻ります、みたいな形であれば、結構ちゃんと感染者を減らす形と、経済を回すっていうのが両方できるんじゃないかなと思うんです」としている。
「このアイデアに対し、世間からは『感染者を集めて隔離する方法は賛成です』『本当に自宅で看病するのは無理です。結局、一家全員感染ですよ』『案としてはアリだろうが‥‥』と一定の評価もありましたが、『地方が迷惑』『なぜ東京の感染者を地方にわざわざ運ぶ必要が。東京のホテルでやればいい』『反対です。地方に行くほど人材含めた医療資源が絶対的に少ない』『地方の人間なので、なんかいい気がしないです。都会の人は発言が上からですね。地方は自由にできると思ってるんですか?』などと、東京での感染拡大を地方に持ち込むなといった反応も続出。ただ、隔離する必要性については賛同の声が上がっており、東京にあるホテルで対応すべきというコメントが多くありました」(テレビ誌ライター)
地方からの反感を買いつつも、一部からは支持を得た同氏のアイデア。いずれにしても、政府は飲食店に対する時短要請以外の、次なる一手を模索しなければならない段階に差し掛かっていると言えそうだ。
(木村慎吾氏)