ディズニーアニメ映画「ズートピア」の主題歌で、E-girlsのAmiが歌う「トライ・エヴリシング」がしぶとい売れ行きを見せている。5月2日付のオリコン週間ランキングでは6位に初登場したものの、翌週には35位まで順位を下げ、ディズニーパワーでも売れないと批判されていたAmi。それがここにきて風向きが変わりつつあるようだ。音楽ライターが説明する。
「5月30日付のランキングで『トライ・エヴリシング』は34位にランクイン。発売5周目でのトップ50入りは、ロングセラーとして評価できます。しかも同曲は『ズートピア オリジナル・サウンドトラック』にも収録されており、ディズニー好きならそのアルバム盤を買うはず。つまりシングル盤を選んで買っている人たちが多いということなんです」
映画「ズートピア」は引き続き大ヒット上映中で、その主題歌が売れること自体は不思議な話ではないが、実はもう一つ売り上げを後押しする要素があるという。女性誌ライターがこんなエピソードを耳打ちする。
「最近は梅雨前の5月に運動会を開催する学校が増えており、それらの運動会では『トライ・エヴリシング』が入場曲やBGMに使われているんです。『ズートピア』を映画館で観たばかりの生徒も多く、曲が流れると歓声があがるほど。だからこの時期にシングルが売れるのも納得です」
幼小中だけで全国に4万6000校以上もあり、CDの潜在顧客としてはかなりのボリュームだ。しかも学校では楽曲をダウンロードではなく、CDの形で購入するところがほとんど。どうやらAmiはいつの間にか、子供たちに大人気の歌姫になっていたのかもしれない。
(白根麻子)