男性が助けたくなるのはどんな女性? それを知りたいなら、逆の立場になって考えてみてください。あなたは、どんな男性なら助けてあげたいと思いますか。それと同じことなのです。
人はどんな人を助けたくなるのか──それをかつて調べた人がいます。アメリカの社会心理学者バーナード・ワイナーです。彼によれば、困っていることに直面している立場の責任を、助ける側がどう解釈するかによって決まるとのこと。たとえ困った事態であっても、その原因が当人にある場合、助ける側には嫌悪感などマイナスの気持ちが生まれるため、助けたいとは思わない。逆に、原因がないのに困っている人をみると、助けたくなるようです。
例えば、道端に気絶して倒れた人がいるとします。その人が不潔でだらしない服装で、お酒の瓶などを手にしていたとしたらどうでしょう。それを見た人は気絶の理由は本人にあると感じ、気絶した人に嫌悪感を覚え、助けてあげたいという気持ちにはなりません。
一方、きちんとした服装で、誰かに傷付けられた様子の人が気絶していたとしたら、気絶の原因は他者にあると感じます。これを見た人は同情の気持ちが湧き、助けてあげたいと思うのではないかとのことです。
これがバーナード・ワイナーの考えなのですが、恋愛関係についても同様のことが起きると推察できます。つまり、きちんとしている女性のほうが男性から助けてもらいやすいということです。例えば、以下のような状況が考えられます。
■いつも仕事を頑張っているのに、かかわっている人が原因で失敗をしてしまった
■普段からきちんとした服装をしてていねいに話す人なのに、悪口を言われている
■ただ通勤のために電車に乗っていただけで、決して露出度の高い服装ではなかったのに痴漢に遭ってしまった
いかがですか? あなたは彼が助けたくなる女性でしょうか? もし違うなら、ぜひ今後の参考にしてみてくださいね。
(恋愛カウンセラー・安藤房子)