1985年から1990年まで「週刊少年ジャンプ」に連載された車田正美による伝説の人気漫画「聖闘士星矢」がハリウッドで実写映画化されると報じられたのは、2017年5月のこと。それからおよそ4年が経ち、主人公・天馬星座の星矢を新田真剣佑が演じ、9月22日にクランクアップしたことが発表された。公開は2023年春の予定だ。この作品は新田にとってハリウッドデビュー作となる。
主役が新田に決定したのはオーディションではなく、先方からのオファーだという。原作では新田演じる星矢は13歳できゃしゃなイメージの少年だが、メインキャストを演じるほかの俳優陣を見ても、おそらくこの設定は改定されることだろう。ネット上では「聖闘士星矢」が漫画として大人気だったことや、その後にアニメ化されてブームとなったことを知らない世代も少なくないのだが、どうやらデビュー間もない頃のSMAPが演じた1991年8月に公演された「バンダイスーパーミュージカル・聖闘士星矢」が改めて注目されている。
この公演では、新田が演じる星矢役を中居正広が演じていたため「中居くんが演じてた役を真剣佑が演じるってなんか不思議」「漫画の絵を見ると真剣佑のほうがはるかに星矢に似てる」など、新田と中居を比較する声もあがっているようだ。
「SMAPが演じたこのミュージカルは、漫画、アニメ、ゲームといった2次元作品を舞台化することのいわゆる“走り”と言えるもの。漫画から生まれた『テニスの王子様』やゲームから生まれた『刀剣乱舞』などのミュージカルで原作ファンをも納得させることができる俳優は、今や『2.5次元俳優』と呼ばれ人気となっていますから、その先駆けとしてのSMAP版『聖闘士星矢』は、語り継がれるべき作品かもしれません」(女性誌記者)
新田が「聖闘士星矢」で主演を務める一方、弟の眞栄田郷敦も同じく「週刊少年ジャンプ」に連載され大人気となったゆでたまごによる漫画「キン肉マン」を原作にした新ドラマ「キン肉マン THE LOST LEGEND」(WOWOW)で主演を務めるというから、「ジャンプ原作作品」の兄弟対決といったところか。