お笑いタレントの博多大吉が10月6日放送のラジオ番組「赤江珠緒 たまむすび」(TBSラジオ)に出演し、10月2日に開催された「キングオブコント 2021」について言及した。
この日の放送では、コント日本一を決する同大会に関する、リスナーからの「審査員の後ろに若い女性を配置する演出って何ですか? 審査員のコメントに彼女たちが小さく頷いてたりするのを見るとモヤっとします」との意見が紹介された。
これに対し、大吉は「それぐらい勘弁してやってよ。映ってほしいよ。やっぱり笑ってほしいじゃない」と回答し、観覧席の最前列に若い女性を座らせる“演出”に理解を求めた。しかし、パーソナリティの赤江珠緒は「えー? 色んな年代の老若男女がいるならね~」と反応し、審査員の背後が若い女性ばかりで埋め尽くされている点に不満を表した。
大吉は「例えば30代ぐらいの男性でかためると笑いのツボも違ってくるし。なるべく笑ってもらって雰囲気をよくしたいっていう感じだと思う」と番組側の意図を代弁すると、「芸人を代表して言いますよ。コンテストに男なんか要らないんだから、客席に。若い女の人のほうが笑ってくれるから」と主張した。
「『キングオブコント』では、審査員を務めたダウンタウン・松本人志やかまいたち・山内健司、ロバート・秋山竜次らのすぐ背後、つまり観覧席の最前列には、若い女性がズラリと並び、全体的に女性の比率が高かったです。また、同大会の放送中には、審査員の中で最もカメラで抜かれる回数が多かった松本の背後に映る女性客に関し、『松本さんの後ろの人がカワイイと思う』『松本さんの後ろの子、カワイイですね』『ちょいちょい映る人志松本の後ろにいる子がカワイイ』などとSNSで話題となっていました。
大吉が指摘するように、そうした女性の観覧客は各コンビのネタ披露中も楽しそうに笑うケースが多く、出場した芸人のモチベーションを高める狙いや、画面に華やかさをプラスできるという効果もあるのかもしれません。ネットでは、そうした番組サイドの演出的配置の可能性について『単純に見栄えがいいからでしょ。ただ若いだけじゃなくてキレイな女性を並べてるんだから、笑いどうこうなんか関係ない意図があるんだよ』『そう言われると、顔だけじゃなくてスタイルもいい人だったような』『そらそうだよな。笑わない人を配置したら番組自体が死んじゃう』『“番組”だから、演出に気を配って盛り上げる工夫は当然だと思う』などの反応があり、大吉と同じく演出として当然だと考える人も多いようです」(芸能ライター)
とはいえ、実際に各コンビのネタに点数を付けるのは百戦錬磨のコント職人たちであり、「キングオブコント」が忖度抜きの真剣勝負の場であることには変わりないだろう。
(木村慎吾氏)