お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が10月17日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演。民間調査会社「ブランド総合研究所」が発表した「都道府県魅力度ランキング」について、44位とされた群馬県の山本一太知事の反発に理解を示した。
同社は毎秋恒例となっている各都道府県の「魅力度ランキング」を今年も発表。同格付けは「自治体の通信簿」とも呼ばれているが、山本知事はこれに対し「根拠の不明確なランキング」だと一蹴し、44位として発表されたことについては「法的措置も検討する」と憤っている。
この騒動について松本は「意外と山本さんが怒ってらっしゃるのは理解できるんです」と同調し、「例えば、『好きな芸人誰ですか?』とか、『好きな役者さん誰ですか?』とかのランキングは、(候補者が)数多いるわけですから、これはやってもいいと思うんです」と説明。しかし、都道府県の魅力をランキング化することには反対のようで、「47って絶対数が決まっているわけですよね」「魅力度ランキングって言っても、全部47位まで出されたら、“魅力のない街ランキング”でもあるわけじゃないですか」と指摘し、「これはちょっと気分悪いでしょ」と苦言を呈した。続けて、「ましてや、コロナで観光業がしんどかったり、飲食がしんどい中でですよ。この足の引っ張られ方はキツいなと思うし、ベスト10でいいと思うんですよ」と語った。
「山本知事による法的措置も辞さない構えについては、民間会社のエンタメ性の強いランキングに対するリアクションとして『大袈裟すぎる』『逆に群馬県の魅力がないことが強調された』『大人気ない』などといった声も続出。中には、同県民からも厳しい反発が寄せられていましたが、松本の同調コメントとその理由については『的を射た発言』だとして、『確かにベスト10程度でいいと思う。47まで発表する意味がない』『その通り。下位まで発表するランキングって考えてみたら、このランキングぐらいしかない』『多くの芸能人、コメンテーターが山本知事に批判的な発言をしてる中でよくぞ言ってくれた』『松ちゃん、優しいね!』『学校のテストだって発表されるのは上位だけ』といった反応があったほか、『いちばん問題なのは、全く日本のことを知らない外国人にとって、こういうデータがネガティブなバイアスになるってことでしょうね』と、弊害を指摘する声もありました」(テレビ誌ライター)
なお、毎秋の同ランキングにて下位の常連となっている埼玉県は、映画「翔んで埼玉」を大ヒットさせるなど、“自虐ネタ”で逆に県の魅力をアピールすることに成功しているが、全ての都道府県がそうした柔軟な対応を見せられているわけではない。とりわけ、松本の言うように、コロナ禍においては、同ランキングの発表は山本知事にとっても笑って許せるものではなかったのかもしれない。
(木村慎吾)