生理前に現れる不快な症状は、「PMS(月経前症候群)」といわれています。多くの女性たちがその症状に悩まされている中、とくに「眠気がツラい……」という人が多いようです。
ツムラが2021年7月から8月に実施したアンケートによると、女性の2人に1人は「生理前」に不調を感じていました。症状は「焦燥感・イライラ感」「眠気」「不機嫌」「腹痛」「便秘・下痢」「倦怠感」「肌荒れ・にきび」などで、とくに30代では「眠気」が2位と、上位に上っていました。
ではなぜ、生理前に眠気が起きるのでしょうか。博学こだわり倶楽部の「ますますHな大疑問」(河出書房新社刊)によると、生理前にはプロゲステロンが活発に分泌されることにより、体内のビタミンB6やマグネシウムが欠乏しやすくなることから精神状態に影響を与え、眠気をもよおすと考えられているとか。
あまりに眠気に悩まされるなら、夜早めに寝るという対策以外に、栄養に頼ってみてはいかがでしょうか。ビタミンB6は、マグロ、カツオといった魚の他、牛、豚、鶏のレバーなどに多く含まれています。マグネシウムは、アーモンドをはじめとする種実類、魚介類、藻類、野菜類、豆類などに多いといわれます。
毎月の眠気対策として、これらの食品を取り入れてみてもよいかもしれませんね。