10月18日、嵐・相葉雅紀の主演ドラマ「和田家の男たち」(テレビ朝日系)の制作発表会見が行われた。相葉は9月28日に一般女性との結婚を嵐・櫻井翔と同時発表して以来、初めての公の場。これまでなら、結婚話はスルー。ドラマの話のみに限定し、発言、質問一切まかりならぬという事務所の方針にのっとり、何事もなかったていで進められたはず。しかし、対応は一変していた。
会見冒頭、司会の下平さやかテレビ朝日アナウンサーの祝賀コメントでスタート。相葉はあふれんばかりの笑顔で照れまくり、平身低頭しながら、「精いっぱいこれからも応援していただけるように頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします」と意気込みを語った。
この番組だけでなく、相葉のレギュラー番組はこぞって結婚を取り上げ、お祝いムードを盛り上げた。10月2日放送の「I LOVEみんなの動物園」(日本テレビ系)で花束を手渡された相葉は、桝太一日本テレビアナウンサーやDAIGOからの祝福を受けた。櫻井も10月4日放送の「news zero」(日本テレビ系)、10月9日放送の「1億3000万人のSHOWチャンネル」(同局)でそれぞれお祝いされて、感謝の気持ちを口にしている。
「従来なら、嵐ファンクラブでのファンへのメッセージからの事務所の公式発表、各媒体が取り上げて終了。冠番組であっても、ファンのデリケートなハートを刺激しないようにしてきました。今回のように自分から率先したり、いじりを返したりはしませんでした。アイドルの結婚が死活問題だった昔に比べると隔世の感があります。嵐としての活動を休止している現在、イメージダウンはグループの足を引っ張る命取りになりかねません。そのため、結婚を強行、ファンの猛反発を受けた嵐・二宮和也の轍を踏まないよう、周到に策を練ったのではないでしょうか。おかげで発表直後、SNSで2人の結婚はお祝いムードに包まれていました」(テレビ誌記者)
ファンファーストを掲げていたメリー喜多川ジャニーズ事務所名誉会長が急死したことで、事務所の方針は様変わりしたようだ。
「喜多川氏の目が黒いうちなら、主演ドラマ開始前の結婚発表なんてありえなかったでしょう。推しの結婚など、裏切りととらえるファンもいるでしょうからね。昔も今もファン心理は同じだとすれば、少なからずダメージはあるのではないでしょうか」(ジャニーズウオッチャー)
やはり、気になるのはファン離れだ。事務所は結婚報道がドラマ視聴の追い風になると踏んだ。思惑通り、10月22日スタートの連続ドラマ「和田家~」は高視聴率を稼ぐことができるだろうか。
「相葉と櫻井のファンのなかには、大きなショックを受けた人もいたようです。長年続けてきたファンブログを中断した人、現実を受けとめられずに泣き暮らしている人、録りためた番組を見られないままでいる人、買いためたグッズをフリマサイトで売り払おうとしている人、などなど」(芸能ライター)
11月公開の嵐のライブフィルム「ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”」の観客動員に影響が出るのかもしれない。
(塩勢知央)