俳優でタレントの石原良純が10月25日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)に生出演し、番組が実施した街頭アンケートの年代的な偏りを指摘する場面があった。
この日の放送では、新型コロナウイルスの感染者数減少に伴い、同日より首都圏4都県と大阪府で飲食店の営業時間短縮要請が全面解除されたことを伝えた。また、企業を対象に、今年の年末に忘年会を開催するかどうかをアンケート調査した結果も紹介。70.5%が「開催しない」と答え、19.2%は「『まん延防止』の対象外で開催」、8.9%は「『緊急事態宣言』の対象外で開催」、そして「開催する」としたのは1.4%となっている。さらに、番組では「開催しない」と答えた女性の「まだコロナが危ない。(忘年会を)やらないのが正解だと思う」との声や、「開催する」とした男性の「今年は会社がやると判断しそう。コロナが怖いのでできれば行きたくない」といった意見を紹介した。
しかし、番組が“街の声”として選んだ4人の男女が全て20代だったことから、石原は「これ、なんで街の声は全部20代にしたの? 若い人の声を中心にってことなのかな」と指摘すると、「年代によって(忘年会への考え方は)違うでしょうね」とも主張していた。
「20代は会社内では忘年会や飲み会に“誘われる側”になるケースが多く、40代や50代といった“誘う側”の意見もバランスよく紹介したほうが、より多角的な視野でこのアンケートや世間の実状を総括できるのは確かでしょう。それにも関わらず、番組側が20代の声ばかりをピックアップした点を疑問視し、街の声に年齢の偏りが生じていると指摘した石原には、ネットでも『至極当然の疑問』『出演者がそれを指摘するとは。流石ですね、空気を読まない良純さんは』『制作側になんの忖度も気遣いもしないこの姿勢。報道には貴重で、とても素敵』『正論です』などと評価する声があがりました。
一方、番組に対しては『偏向報道』『制作側の意図がありあり』『これがモーニングショーのやり方』『印象操作ですね』『偏った世代の声だけを世間一般のように放送するのはいかがなものかと思います』などの苦言が続出。中には、『良純さん、あんまり正論言うと制作局からお呼びがかからなくなるかもよ』と心配する声もあがっていました」(芸能ライター)
忌憚ない意見を言えるからこそ、番組は石原を起用したのかもしれない。
(木村慎吾)