お笑いタレント・ハリウッドザコシショウが10月24日放送の「八方・陣内・方正の黄金列伝」(読売テレビ)に出演し、若手時代に受けたふかわりょうからの“手のひら返し”な扱いについて言及した。
ザコシは1993年より吉本興業のNSC大阪11期生として在籍するも、その後はワタナベエンターテインメントに1年ほど所属し、2003年から現在の事務所であるソニー・ミュージックアーティスツ所属に至った。この事務所を転々としたキャリアにより、他の芸人とは上下関係に関する価値観で軋轢が生じたこともあったという。
吉本時代は養成所の卒業年度や芸歴を基準に先輩・後輩が決まるが、ナベプロではほかの事務所での芸歴に関わらず、ナベプロへ入所した順番で決まるとし、「芸歴が例えば20年やってる感じでも、1年目なんですよ、扱いが」と説明した。
そんな中、ザコシは26歳の頃に吉本から、ふかわの在籍していたナベプロへ移籍した際の出来事を回想。ふかわはデビューが1994年で、芸歴ではザコシよりも1年後輩にあたるが、かねてより親交があり、ほぼ同期ということもあって友人のような関係性を構築していたという。
しかし、吉本を退所し、“ナベプロ1年目”となったザコシが初めてお笑いライブに出演した際に事件は起きた。ザコシは「ふかわりょうもいるから、挨拶しに行こうと(楽屋の扉を)ガラガラって開けて『おう、ふかわよ!』」とこれまで通りフレンドリーに接したところ、ふかわから「あ、今日はなんすか? ゲストですか?」とドライな反応が。ザコシがナベプロへ移籍したことを伝えると、ふかわから「それだったら、もうちょっとしっかり挨拶しないといけないんじゃないの?」と注意を受けてしまったという。
これを受け、月亭方正も「それはちょっとキツイな」とザコシに同情。ザコシは「(手のひら)コロ~っすわ」と嘆き、事務所を移った途端に接し方を大きく変えたふかわの対応を“手のひら返し”だと表現した。
「芸歴では1年後輩であるふかわが突如として“先輩ヅラ”し、いきなりザコシに説教をお見舞い。ほぼ同期の友人関係から、移籍するや否や入所順でマウントを取った形のふかわには、ネット上に『もとからの関係性は無視かい』『当時のふかわは生意気だったんだな』『会社で年上の後輩が入ってきたとしても敬語で接するけどな』などとする声が書き込まれています。
一方で、芸歴を基準とする吉本と、あくまで入所順に先輩・後輩を決めるナベプロ流との価値観の違いがあるのはしょうがないことだとして、『郷に入っては郷に従えってこと』『ザコシが挨拶で調子乗りまくった可能性もあるしなぁ』『ふかわりょうの対応は普通じゃないですか?』『いくら年上でも後から入ったなら“よろしくお願いします”の態度は取らないといけないよね』とする反応や、ザコシのテレビ番組での“実名告発”に対し、大人気ないといったツッコミも寄せられました」(テレビ誌ライター)
ザコシからすれば、ふかわとは事務所の価値観の違いを超越した関係性があったと信じていたのかもしれないが、ふかわにとってはよりビジネスライクなものだったのかもしれない。
(木村慎吾)