映画「予告犯」の大ヒットで、ますます俳優としての株を上げたのが、主演の生田斗真だ。
生田は、ジャニーズ事務所所属でありながら、俳優業一筋で活動をする一人で、その草分け的存在でもある。
嵐の二宮和也、松本潤、相葉雅紀と同期でありながら、嵐のメンバーに選ばれず、当時は“ジャニーズの落ちこぼれ”と思い、一人悩んでいたというが、そんな時に出会ったのが舞台だったという。
生田は舞台を通して演出家・蜷川幸雄と出会い、共演した「劇団☆新感線」から様々なことを学ぶことで”俳優一本”でやっていこうと決意したのだという。
今でも尊敬してやまない「劇団☆新感線」の古田新太には特に影響を受け、古田のようになりたくて「真剣に太ろうとさえ思った」ほどだとか。
また、生田の芝居に対するストイックな姿勢は昔からで、特に役作りは徹底しているという。映画「脳男」の際には、体作りはもちろん、「死んだ目」になるために、ひきこもり生活をしばらく続け、共演した松雪泰子から「斗真くんの放つエネルギーが圧倒的で、焦りすら感じるほどだった」と言わしめたことさえあるのだ。
「生田はある先輩から言われた『出る杭は打たれるが、出すぎた杭は誰にも打てない』という言葉を胸に、歌って踊れるアイドル事務所から、俳優一筋という別の道を切り開くことに成功しました。おかげで今や、デビューできていないジャニーズJr.に希望を与える存在になっているんです」(芸能関係者)
そんな生田はこの春、自身が主演を務めたドラマ「ウロボロス」(TBS系)で、嵐のメンバーに主題歌を歌ってもらった。嵐のメンバーがドラマに出演していないにもかかわらず主題歌を歌うのは、嵐史上初めてだったという。
そこには、生田と嵐の”同期の友情”さえ感じさせるのである。