11月1日にスタートしたNHK朝の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」。上白石萌音、深津絵里、川栄李奈が主演を務め、朝ドラ史上初となる3人のヒロインが登場することでも話題の本作だが、制作統括を務める堀之内礼二郎チーフプロデューサーが、なぜ3人のヒロインが登場することになったのか、3人をキャスティングした理由などをニュースサイト「MANTANWEB」で語った。
本作は昭和、平成、令和の時代にラジオ英語講座とともに歩んだ祖母、母、娘の3世代親子を描く100年のファミリーストーリー。同記事によると堀之内氏はヒロインを3人にしたことについて「シンプルに100年を描くということにあります」と回答。1人のヒロインではラジオ英語講座が始まった頃から現代までを描けないため、「世代を渡っていく中で、3代のヒロインが自然と浮かび上がってきました」と明らかにした。
キャスティングについて最も難しかったのは深津演じる2代目のヒロイン・るい役だったという。初代と3代目のヒロインは3061人が参加したオーディションで上白石と川栄が選ばれたが、堀之内氏は2代目のヒロインは当初からキャスティングで考えていたという。その理由は2代目と3代目は親子として一緒に暮らす時間が長いため、2代目は若い頃と母親の両方を魅力的に演じてもらう必要性があったためだという。
そのような条件の下、何年も連ドラに出演していなかった深津がキャスティングされたのは「誰もが認めるすてきな女優さん、すてきなお芝居で、きっと魅力的な物語にしてくれるという確信があった」から。ダメ元で依頼したところ奇跡的に出演を受けてくれたという。
ネットでも深津の久々の連ドラ復帰について《深津絵里が出演してることももっと大々的にアピールするべき》《深津絵里をじっくりたっぷり観たい。出てきてくれてほんとに嬉しい》《深津絵里さん、大好きです。ブログやインスタとかもやらないのでなかなか見ることが出来ないので久々のドラマ出演楽しみです》など期待の声が多数書き込まれている。
「深津は日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞と最優秀助演女優賞の両方を受賞した数少ない女優。木村拓哉や織田裕二など名だたる共演者からの信頼も篤く、脚本家の三谷幸喜氏もその演技を絶賛しています。
90年代後半から2000年代まで数多くの連ドラの主演やヒロイン役を演じてきましたが08年の木村拓哉主演のドラマ『CHANGE』(フジテレビ系)以降、連ドラの出演は途絶え、その後は映画、舞台が中心に。単発ドラマでまれに出演することはあってもほとんど地上波での出演はありませんでした。一部報道では15年に母親が亡くなり、そのショックで仕事を減らしていたとも言われていますが真相は不明です。それだけに今回の朝ドラ出演はファンにとっては期待しかありません」(芸能記者)
地上波での出演は20年1月放送の単発ドラマ「最後のオンナ」(テレビ東京系)があるが、その前は11年の単発ドラマ「ステキな隠し撮り~完全無欠のコンシェルジュ」(フジテレビ系)のみ。今回の出演でどのような演技を見せてくれるかはもちろん、これを機に連ドラ出演が増えることも期待したい。
(柏原廉)