“早食い”は、胃腸に負担がかかりやすく満腹感を感じにくいため、太りやすくなる原因の一つです。また、よく噛んで食べないことで唾液の分泌が十分にできず、口臭や虫歯、歯周病のリスクを高める可能性もあります。
そんな早食いを改めたいけれど、「習慣になってしまって直らない……」という場合は、次のような方法を試してみるのがオススメです。
■一口ごとに箸を置く
食事を口に運んで味わって食べている間にも、心と手はもう次の一口への準備を始めている……。これでは、絶え間なく食事が口に運ばれていく仕組みが整ってしまいます。一口運んだらいったん箸を置き、今の一口に集中して味を楽しむようにしましょう。次に箸を持つのは飲み込んでから。次の一口を決めるのも、それからにします。たったこれだけですが、噛みながら次の一口を掴むよりもずっとゆっくり食べることができ、食事の味に集中しやすくなります。
■一口で50回以上噛む
噛めば噛むほど、食事を味わうことができて消化にもよく、食事の満足感を高めやすくなります。分かってはいるけれどお腹が空いているとどうしても急いで食べてしまう場合は、食事の最初に汁物を選ぶようにしましょう。温かい汁物をゆっくり少しずつ味わうことで心が落ち着き、汁物以外の食事も落ち着いて食べられるようになります。
■噛みごたえのある食材を取り入れる
玄米や野菜、きのこ類、海藻類は、噛みごたえを得られやすいうえに低カロリーで食物繊維が豊富なため、健康維持やダイエットにも役立つ食材です。毎食1品はこれらの食材を入れるように心がけたり、汁物の具材を大きめにカットしたりして噛みごたえのあるメニューを意識すると、自然とよく噛んで食べやすくなります。
どれも簡単なことですが、徹底して取り組むことで自然とよく噛んで味わい、ゆっくりと食べられるようになります。1人での食事や“ながら”食べなど、ついつい早食いになってしまう場面でぜひ実践してくださいね。
(Nao Kiyota)