今夏から4Kテレビの試験放送がBSでスタートする。4Kテレビとは横4000ピクセル、縦2000ピクセル前後の画面解像度に対応したテレビのことで、これまでのハイビジョンよりも鮮明でより高画質な映像が楽しめるのが売り。画面に近づいてもテレビのドット感はほとんど感じられず、まるで引き伸ばした写真を見ているように感じられるという。4Kテレビはすでに累計で100万台が出荷されており、これから本格的な4K時代がやってくると見られている。
そんな4Kテレビだが喜んでいるのは視聴者だけで、制作側は困惑しているという。その理由をテレビ関係者がそっと打ち明けた。
「4Kは画質がとてもいいのでごまかしが利かないんです。ドラマなどでセットを安く作っても画質が悪ければごかますことができたんですが、4Kだと手抜き部分がしっかり見えてしまうんです。特に時代劇はとても困っているそうです。カツラと地肌の境目が明らかになってしまうので、メイクに時間とお金がかかると聞きました。テレビ業界はただでさえ厳しい状況なのに、4Kで余計なお金がかかるとなったらもうどうしていいか分かりません」
困っているのはタレントも同じ。時代劇のカツラがバレてしまうことからもわかるように、タレントもカツラや肌荒れが明らかになってしまうからだ。うっかり鼻毛でも出そうものなら大騒ぎになるだろう。
「ドラマやバラエティであればCGを使って隠すこともできますが、生放送だとそうは行きません。ごまかせないとなると引退するタレントが出てくるかもしれません。2018年にはBSで実用放送がスタートしますが、そのタイミングで不自然に引退するキャスターがいたらカツラを疑ってみるのもいいでしょう」(前出・テレビ関係者)
女子アナであれば肌荒れや劣化が気になるところ。今、女子アナには「30歳定年説」があるが、4Kテレビの登場で定年が3年は下がるかもしれない。