ジャニーズの兄貴として多くの後輩から慕われているTOKIOの松岡昌宏。「芸人からものまねされるようになったら一流の証」という持論があり、ものまねピン芸人・むらせには、いなせな対応をしている。
2人には共通の知人がいた。その知人から、松岡と飲んでいるという電話を受けたむらせは、宴席の場に急行。その時点ではまだ、松岡と一度しか仕事で顔を合わせていなかったため、これを機にきちんと挨拶をしておこうと思ったのだ。
知人は、むらせが来ることを松岡に黙っておいた。そこへ、松岡のものまね衣装を着用して、ものまね眼鏡をかけたむらせが、「(ものまね口調で)いやー、暑いですね。(手を2回たたいて)ブラボー!」と登場。松岡は少し間をためてから、「やるね」と絶賛した。
「一緒に飲んでいると、松岡が『むらせ、眼鏡見せて』と取り上げ。『へぇ、これでやってんだ。今後俺のものまねするなら、これでやんな』と、自分がかけていた眼鏡をおもむろにはずして、手渡したそうです。『お前がかけてるやつは俺がもらう』と、むらせさんが下北沢で1000円で買った眼鏡を取り上げて、その場でかけたのだとか」(アイドル誌ライター)
心遣いは、それだけで終わらなかった。眼鏡のレンズがテレビに映った時は反射することが多く、「それじゃあ、カメラマンさんに迷惑がかかるから、レンズは抜け」とアドバイスを送った。むらせはその教えを忠実に守り、もらった高級ブランドの眼鏡はレンズを取り除いている。
2人は街中で偶然会ったこともある。むらせを見つけた松岡は、「おー、むらせ。何やってんの? 仕事終わり? 行くぞ」と有無を言わさず飲みに連れていった。飲みながら、「むらせ、俺のものまねやるんだったら、口癖あるから2つ教える。『ちゃんとして』。あと『確かに』。この2つあるから、あげる」と、新たな武器をプレゼントしたのだそうだ。
「むらせは、本人公認のうえに眼鏡と口癖までいただいた。ものまね芸人としては最高の栄誉を手に入れたといっていいでしょう」(前出・アイドル誌ライター)
松岡にとってむらせはもう、ジャニーズ事務所の後輩と同じラインにいるのかもしれない。
(北村ともこ)