昨今の「歌姫」といえば誰か? かつてその称号を欲しいままにした浜崎あゆみは、ヒット曲が出なくなって久しい。一方、安室奈美恵は今年5月に発売されたシングル「Mint」がオリコン週間シングルランキングに4位で初登場し、95年にソロデビューして以降、22年連続シングルトップ10入りを果たした。これはV6、GLAYの21年を抜いて歴代1位となる新記録である。この曲はドラマ「僕のヤバイ妻」(フジテレビ系)の主題歌にもなり、同時に近年、安室のコンサートツアーも大盛況。ファンクラブ会員でもチケットが取りづらい状況だという。
だが、この大人気歌姫ぶりに「待った」をかけるのがコンサートイベント関係者だ。
「新記録といっても、ここ5年以上はチャート1位になった曲はありません。イベント関係者の間では彼女の人気は今がピークを迎えていて、今後は浜崎と同じように衰えていくだろうと予測されています。実際、彼女のチケットで商売するダフ屋が減ってきていますし、昨年、旧事務所から独立したことで、バックアップ体制に疑問符を投げかける向きもあります」
別のイベント関係者もこう続ける。
「彼女はしゃべりが非常に苦手だという理由から、コンサートではほとんどMCは挟まず、歌だけで進行する。ディナーショーをやらないのも同じ理由からです。歌手は歌で聴かせる、というのは正論ですが、そうした傾向に疑問を抱く関係者もおり、ずっと受け入れられるかどうか‥‥」
はたしてこの予測どおり、「第二の浜崎」になっていくのか──。