昨年12月29日、嵐の松本潤主演の特別ドラマ「99.9‐刑事専門弁護士‐完全新作SP 新たな出会い篇」(TBS系)が放映。翌30日には主演映画「99.9‐刑事専門弁護士‐THE MOVIE」が公開され、総合演出を担うジャニーズアーティスト総勢13組が出演する音楽の祭典「Johnny’s Festival ~Thank you 2021 Hello 2022~」が東京ドームで催された。
松本といえば、この数年は出演作すべてが主役。一座の長になるのはかなり早く、グループデビューのわずか2年後(01年)の「金田一少年の事件簿」(日本テレビ系)だった。KinKi Kidsの堂本剛が主役でシーズン1が95年、シーズン2が96年に放映され、97年に映画化。キャストが刷新された01年、松本に白羽の矢が立った。
「当時、松本は18歳。まだ思春期で、現場では反抗的。スタッフを困らせていたそうです。台本を覚えてこない。滑舌が悪い。やや天狗。その現場にいたのが片桐仁で、20年の時を経て『99.9』シリーズ(16年、18年)で再び一緒になりました」(芸能ライター)
嵐は今でこそ大人で常識人だが、結成直後の10代はあどけなさが残り、プロ意識が欠けていたようだ。慶應出身で高学歴ジャニーズの第一人者である櫻井翔は、茶髪にピアス、カラーコンタクトに日焼けといった容貌のチャラ男。優等生キャラからの脱却を図ってからの暴走は著しかった。現在のジャニーズで唯一ヤンキーキャラを継いでいるKAT-TUNの上田竜也が、「マジでかっけぇ」とリスペクトしたほどだ。
日焼けといえば、大野智。08年に放映された主演ドラマ「魔王」(TBS系)の撮影時に趣味の釣りに興じて、真っ黒に日焼けしてしまった。1クールの間で肌の色が激変して、ストーリーがつながらなくなり、スタッフにブチギレられたという。
スタッフに不快感を抱かせたのは、二宮和也も同じ。06年に公開された米ハリウッド映画「硫黄島からの手紙」のオーディションを受けた時、会場にクリント・イーストウッド監督が不在だったことでやる気を失い、「置いてあるカメラに向かって演技してください」と言われても、短いシーンで勝手に終わらせた。「それだとわからないから、もうちょっと長いのをやってくれ」と言われても、「僕はこれで大丈夫です」と無視。この一部始終をカメラがとらえており、「まったくやる気のない日本兵」西郷昇陸軍一等兵役にぴったりだと、監督は合格点を与えたのだとか。
若かりし頃の嵐が経験した“イヤイヤ期”。キャラどおりか、相葉雅紀だけは漏れ伝わってこない。快活な天真らんまんは今も昔も変わらないようだ。
(北村ともこ)