フリーアナウンサー・羽鳥慎一が1月25日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)に生出演し、電車内での喫煙を発端とした暴行事件について言及した。
1月23日の正午過ぎ、栃木県・JR宇都宮線の車内で喫煙していた28歳の男性に対し、居合わせた17歳の男子高校生が「お兄さん、タバコを吸っていますね。やめてもらえませんか?」と注意。すると、激昂した男性は電車内や駅ホームで殴る蹴るの暴行を加え、高校生は顔の骨を折る重傷を負った。報道によれば、高校生への暴行は10分以上も続き、彼の友人らは仲裁しようとしたものの、ほかの乗客は男性の行為を止めることはなかったとされている。
男性の車内喫煙を注意した高校生の振る舞いについて、羽鳥は「正義感から来る非常に勇気ある行動だったと思います」としつつ、「ただ、電車内でタバコを吸うような人間に注意するというのは危険でしょうね。話が通じるような人間じゃないでしょうし。煽り運転するような人間も同じですけど、話したって通じないわけですから、閉じこもって相手にしないというのがいちばんだと思います」と、その行為の危険性に言及した。
また、同局員のコメンテーター・玉川徹氏も「僕もその場に遭遇したとしても怖いですね。若い頃だったら無謀にも(男性を止めに)行ったかもしれないですけど、この歳になると、場合によっては命に関わるとか考えちゃうもんね」「(暴行を)止めに入らなかった人を責めることを僕はできないと思います。そういうことを見かけたら(電車内の)SOSボタンを押すというのを知ってほしい」などとコメント。
加害者男性は電車内の優先席に寝転んでタバコを吸っていたとされるが、これについても玉川氏は「異常で、違う社会に生きている人ですもんね。場合によっては暴行で逮捕されても構わないくらいの世界で生きている人だとしたら、もう止めようがない。それは、ある種、触れない、自分達では関わらないでボタンで押すという形で対応してもらうっていうのがベストなんでしょうね」と語った。
「2人の主張には、世間から『私もそう思います。武装した警察官に対応していただくしかない。正義感はとても大切だが、力がなければ返り討ちにあうこともあると学ぶことが必要』『勇気ある行動だと思います。しかし、状況の判断を誤ると危険な目にも遭う。難しいですね』『“違う社会に生きている”というのは合ってると思う』『話し合いで解決できる人と、そうではない人がいることを知ることが重要』などの声が集まっています。また、一部では、男性の暴行を止めなかったことへの批判も出ていますが、これにも『責めてるやつはもし仲裁に入った人がさらに被害を受けた時になんの責任が取れるんだ?』『私もその場にいたら、助けられたかどうか自信はない』『直接は関わらずに110番するのが安全』などの声が多かったです」(テレビ誌ライター)
やはり、そうした危険人物への対応は警察に任せるというのが無難かつ安全な手段なのかもしれない。
(木村慎吾)