普段はネガティブでも“朝と夜だけ”ポジティブなら幸せになれるワケ

 幸せになるにはポジティブになりましょう──これってあちこちでいわれていますよね。私もよくお伝えしています。なぜかといえば、それがやっぱり有効な方法だからなんです。

 でも、いわれるほうは「あっ、またそれですか?」と思っちゃうかもしれません。それくらい、今の世の中“ポジティブになりましょう”のセンテンスに溢れてしまいました。なので、敢えていいます。

「疲れているときには、無理にポジティブを目指さなくていいんです」

 無理は禁物。さらに疲れてしまいますから。人にはとことん悩みたいときがあります。落ち込みたいときもあります。そんなときは、そんな自分の気持ちに自分が寄り添ってあげることも大切なんですよね。

 また、心底疲れているときにあまりにポジティブで高い目標を設定し、目指すのは逆効果。「こんなこと、私にできるわけないし……」と、かえって何も手につかなくなってしまいます。疲れ過ぎているときは、逆にあまり高い目標を持たないほうが元気になりやすいのです。

 ポジティブになるのは、少し元気になってから。精神疾患がある場合は別ですが、そうではない場合なら、元気がない状態が1~2ヵ月も続けば自然と回復してきます。頃合いをみて、少しずつポジティブを目指してみればいいのです。

 1日中ポジティブである必要はありません。毎日、“朝と夜には鏡を見てポジティブワードを唱える”。まずはそこからスタートしましょう。「私は元気」「よし、今日も頑張ったね」。そんな言葉でOKです。

「プラスの言葉を発することで実際にいいことが起きる」と心理学ではいわれていて、これを【自己成就予言】といいます。言葉につられて心は作られます。自己成就予言は、少しやる気があるというときにはとても効果的なのです。

 ポジティブワードを朝と夜だけいえばいいのはなぜかというと、心理学には【ピークエンドの法則】というメソッドがあるから。人間の記憶には、ひとつの物事の最初と最後がインプットされます。つまり、朝起きたばかりのときの記憶と、夜眠る前の記憶は脳にインプットされやすいですが、日中の記憶はそれほどインプットされないと考えられるのです。ですから、朝と夜に一言だけポジティブワードを唱えれば、それでいいのです。

 こうして考えてみると、そこそこ普通に過ごせる暮らしの中でポジティブ脳を作っていくのは、そんなに難しくないことが分かるのではないでしょうか?

 本当に心理学とは便利なもので、ちょっとのメソッドで誰もが元気になっていける。しかも、お金のかからない方法がたくさんあります。今回紹介した“朝と夜のちょこっとポジワード作戦”。ぜひ試してみてくださいね。

安藤房子(あんどう・ふさこ) 恋愛心理研究所所長。離婚を機に日本初の恋愛カウンセラーとして独立。メールカウンセラーの草分け。心と身体両面からのアプローチで婚活・恋活女子を応援。著書は韓国・中国でも翻訳出版。心理テストの作成やメディアでMCとしても活躍中

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