俳優・小栗旬が主演を務める大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK)の第5回が2月6日に放送され、片岡愛之助演じる主人公の兄・宗時が志半ばでこの世を去るシーンに大きな注目が集まった。
今回の大河ドラマの主人公は、鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝(大泉洋)を支えた13人の家臣団による権力パワーゲームを描く。第5回では、頼朝の一党が闇夜に紛れ、堤館と山本館を立て続けに襲撃。見事に首級をあげて勝利した頼朝は、北条義時の知恵も借りて、坂東での政の第一歩として土地の分配を始める。ところが、これを知った平家方が激怒。相模で奉行を務める大庭景親(國村隼)が三千の兵を連れて出撃。さらに伊豆では伊東祐親(浅野和之)が動き出し、頼朝は全軍を率いて鎌倉へ向けて兵を動かす。
「石橋山の戦い」に敗れた頼朝たちは洞窟に潜むも、義時の兄・宗時が祐親の家人・善児(梶原善)に討たれる衝撃のラストシーンには衝撃が走り、「#鎌倉殿の13人」は世界トレンドになった。
第5話で退場となった愛之助。義時とのラストシーンについて、「WEBザテレビジョン」の取材に答えて、「我々は台本を読んでそのことを知っていますが、本当の宗時と義時はそんなことを知らない。だから“今生の別れ”という演技ではなく、坂東武者の世を作りたいという本心を打ち明けて、『よし、行ってくる!』という風に演じています」とコメントしている。
片岡の第5話での退場には“愛之助ロス”の声も上がっている。
「2016年に三谷幸喜が脚本を手掛けた大河ドラマ『真田丸』では、大谷刑部役を演じて関ヶ原の戦いで敗北。2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』では、今川義元役を演じて桶狭間の戦いで殺され、今回の大河でも志半ばで討ち取られています。歌舞伎俳優がゆえに長期間の出演は難しいとはいえ、いずれは志を成し遂げる歴史上の人物を演じてほしいものです」(女性誌記者)
次回出演する大河ドラマでは、長期出演を期待したい。
(窪田史朗)