嵐・松本潤の主演ドラマ「となりのチカラ」(テレビ朝日系)の世帯平均視聴率が急降下だ。第1話(1月20日)は 11.5%でスタート。第2話(1月27日)は10.7%とダウン。第3話(2月10日)はついに1ケタの8.7%(ビデオリサーチ調べ 関東地区)に突入した。
「初回は注目度も高く、2回目は初回に満足して、この先も見続けようとするリアルな視聴者。シビアな目に耐えた上での数字だけに2回目の視聴率こそ本物と重要視する向きもあります。そのうえ不運にも翌週、北京冬季五輪中継『スキーモーグル男女予選』になり、ドラマは休止。ここで間が空いてしまったことも響いたのか、3回目の1ケタ突入になってしまいました。
ますます不運なことに、2月17日も北京冬季五輪中継『フィギュアスケート 女子フリー』でまたもや休止。TVerやYouTubeで見逃し配信したり、ダイジェスト版を放送したりの後方支援は怠りなく、松本は2月9日の『報道ステーション』にゲスト出演し、嵐の過去・現在・未来について語るなど宣伝に貢献していますが、数字がアップする保証はありません」(雑誌記者)
「となりのチカラ」はテレ朝看板ドラマの木9枠。2021年10月期は米倉涼子主演の「ドクターX~外科医・大門未知子~」を放送。初回世帯平均視聴率19.0%を記録、平均視聴率の16.5%ともども昨年放送の民放連続ドラマトップの数字をはじき出したドル箱枠だ。それが、1ケタにすべり落ちるとは、大番狂わせもいいところ。来たる4月期は松本の事務所の先輩、木村拓哉の主演ドラマ「未来への10カウント(仮)」が決定。このまま低空飛行が続くようだと、木村のドラマにも悪影響を及ぼしてしまうかもしれない。
「そもそも、ドラマの企画ミスかもしれません。カッコよさで売ってきた松本を真逆のカッコ悪い男にしてしまったのですから、拒否反応が出るのも当然。松本は遊川和彦氏の演出通り完璧に演じているようですが、遊川氏が『家政婦のミタ』(日本テレビ系)で視聴率40%を叩き出したのは、11年も昔。一世を風靡しましたが、それ以来高視聴率には見放されている。3年前の高畑充希主演ドラマ『同期のサクラ』(日本テレビ系)の平均視聴率は10.9%。翌年の柴咲コウ主演ドラマ『35歳の少女』(日本テレビ系)も平均視聴率 9.1%。アクが強く好き嫌いが分かれる遊川ドラマ。過酷な現実を忘れさせ、ホッとさせる展開がないのも、数字が伸びない一因なのかもしれません」(芸能ライター)
そうでなくても、活動休止後バラ売りされた嵐メンバーの番組視聴率は軒並み低空飛行を続けている。二宮和也の主演ドラマ「潜水艦カッペリーニ号の冒険」(フジテレビ系)が4.9%で、相葉雅紀の連続ドラマ「和田家の男たち」(テレビ朝日系)は初回6.3%で、それ以降も1ケタが続いた。「VS魂」(フジテレビ系)は放送1年過ぎた1月20日に3.9%まで落ち込み、1月29日の「I LOVEみんなのどうぶつ園」(日本テレビ系)も1ケタで、高い製作費に反して数字が稼げず、打ち切りの声さえささやかれるようになった。
V字回復につながるカンフル剤の投入が必要なのかもしれない。
(塩勢知央)