「私は話下手だから」「あの人とは会話が盛り上がらない……」と思い、会話にストレスを感じていませんか?
そんな人は、自信をなくしているのかもしれません。でも、実はちょっとした心がけ次第で、会話へのコンプレクックスは簡単に解消されるんです。
心理学者の富田隆さんの著書「恋愛心理学講座」(SUMIDA出版刊)によれば、人が誰かを理解しようという場合、科学者がモノを分析するようにあくまで客観的に突き放して観察し、自分とは無縁な客体として理解する方法と、相手の感情を了解して相手の体験を自分が追体験し、内的世界を共有・理解する方法があり、後者のことを「共感的理解」と呼ぶそうです。これは、カウンセリングや心理療法の場面、恋愛においても非常に重要な働きをするのだとか。
完全に相手の立場に立って物事を理解することは不可能ですが、それを試みることで状況を別の視点からみることができたり、新しい問題解決の可能性を発見したりといった、積極的な発展を期待することができるそう。
そして何より、恋に落ちるためには感情を共有する必要があるのだとか。ポイントは相手の微妙な感情を見逃さず、自分の言葉で明確化したり相手の感情をそのまま反射して返したりすること。このような単純な方法が、かなり有効になってくるそうです。
例えば、彼の話を聞くときは「ふ~ん」や「へ~」ばかりではなく、「何だか私までゾッとしちゃった」「そういうときってワクワクするよね」など、具体的に反応を返すといいそうです。共感をベースにした会話は、自然に盛り上がるのだとか。
また、精神科医のゆうきゆうさん監修「マンガでまるっとわかる! はじめての心理学大全」(西東社刊)には、心地よく会話をするコツとして、「会話のテンポを合わせる」「楽しそうに話す」「相手にリアクションをする」といった方法が書かれています。口調や話し方が合う人は好かれやすいそうですよ。
会話下手で自信がない人は、ぜひこれらを参考に実践してみてくださいね。