自分が相手のことを好きかも分からないのに、恋愛関係をなかなか終わらせられない人っていますよね。いわゆる“腐れ縁”で、何度もくっついたり離れたりする人もいます。あれってなぜなんでしょうか? 実は、きちんとした心理的な理由があるのです。
■自分がかけたコストより報酬をくれるから
恋愛でコストや報酬って考えたことがありますか? なんだか打算的な恋愛っぽくて、嫌悪感を抱く人もいるかもしれません。ですが、例えば自分がそれほど相手のために尽くしたり努力したりしていなくても、相手がいつも記念日にはプレゼントをくれたり「愛しているよ、好きだよ」と言ってくれたりしたら、離れがたいと感じないでしょうか? これがコストと報酬の関係です。
■恋人がいない状態にはなりたくないから
恋人と別れようと考えるタイミングには、さまざまな要因が重なっています。その中のひとつが、相手と別れて1人になる“恋人がいない状態”という図式です。ケンカをするのは嫌だけれど、恋人がいない状態が耐えがたい・恥ずかしいと考えているのなら、別れようと思ってもなかなか別れるという行動に出られません。
また、もうひとつの理由として、相手と別れてまで付き合いたいと思えるような異性が他にいるかどうかもあります。目の前にすぐにでも付き合いたい人がいれば、人は今の恋人と別れようと決心するのです。
■別れるために労力や時間をかけるのが面倒だから
長い間付き合った恋人と別れるためには、労力や時間なども必要になりますよね。それが面倒くさいと考えて、恋愛関係をズルズル続けてしまう人もいます。「好きでもない相手と別れるのに、なんでこんなに苦労しなきゃいけないのよ!」と思うかもしれませんよね。
人と付き合うのにも別れるのにも損得勘定が働いていると思うと、少し寂しい気持ちがしてくるかもしれません。しかし、過去の恋愛を振り返ると、そんな一面もきっとみつかるのではないでしょうか。
大山奏(おおやまかなで) 大学で心理学を専攻し心理カウンセリングを学ぶ。心理学を恋愛やライフスタイルに応用して楽しむ方法をいつも考えている。アロマテラピスト、カラーセラピスト、整体師でもある。多くの媒体で恋愛コラム、ハウツーを執筆中。