我が子が嘘をついたとき、親としてどんな対応をとればよいのでしょうか? 子どもの将来のことを考えて、ぜひ知っておきましょう。
■「ダメ!」ではなく嘘のデメリットを伝える
子ども3人全員を東大に入れた佐藤ママこと、佐藤亮子さんの著書「子育ては声かけが9割」(東洋経済新報社刊)によれば、子どもが嘘をついたら親は「嘘をついたらダメでしょ!」「嘘はつくな!」という言葉をかけがちですが、佐藤ママはそのような言い方はしないと決めていたのだとか。
なぜなら、“嘘も方便”という言葉もあるくらいで、今までに一度も嘘をついたことのない大人はいないからだといいます。禁止するのではなく、「嘘はバレたら大変だ」とデメリットを伝えるそうです。
■子どもの嘘は自立への第一歩!?
社会心理学者である渋谷昌三さんの著書「面白いほどよくわかる! 心理学の本」(西東社刊)によれば、そもそも嘘は子どもが健全な社会的発達を遂げている証拠なんだとか。つまり、嘘をつくことで“自立”への第一歩を踏み出しているんですね。
人は「12種類の嘘をつく」といわれます。例えば、予防線の嘘や合理化の嘘、その場逃れの嘘、見栄の嘘、思いやりの嘘などです。子どもの嘘が判明したら、親は自立の過程だと認識しつつ、どんな嘘なのかをよく観察して理解するのがよさそうです。