次から次へと明るみに出る、映画関係者による女優への性加害。女優の水原希子も、過去の自身の体験を踏まえて発言した(4月14日配信記事より)。
映画監督の榊英雄氏。俳優の木下ほうか。映画監督の園子温氏。園監督の映画を複数プロデュースしてきた梅川治夫氏らの性被害を報じてきた「週刊文春」(4月14日発売)の取材に、女優の水原希子が文書で応じた。
「この業界に入ってから自分に起きたハラスメントは(中略)男性監督から言葉のハラスメントにあたるような事や、指導されている中で嫌な思いをした事は数え切れないぐらいあります」と水原自身も被害者の1人のようだ。
水原に取材を申し込んだのは、梅川氏がプロデュースした映画「彼女」で主演しているからだという。同作は、水原演じるLGBT・永澤レイと、夫から壮絶なDVを受けている篠田七恵の愛憎と逃避行を描くロードムービーで性的描写が多く含まれている。
同誌取材によると性描写のある「彼女」には、艶シーンでトラブルが起きないようインティマシー・コーディネーターを水原の提案で導入したという。これは、撮影サイドと演者の橋渡し的な役割で、潜在的な上下関係を絶つ役割も担っているそうだ。しかし、梅川氏はインティマシー・コーディネーターを邪魔者扱いしていたという。
「昔、さる俳優兼監督は、オーディションで気に入った未成年の女の子に“絵のモデルになって”と呼び出し、ワインを飲ませて眠ったところ、服を脱がせたのだとか。水原が文書で示した『被害に巻き込まれるという事態は絶対に起きてほしくないと願っています』とあるように、権力で人の尊厳を貶める行為は、本当になくなってほしいと思います」(週刊誌記者)
水原の勇気ある行動が、芸能界の悪しき部分の改善につながることを願いたいものだ。