俳優・伊藤健太郎が、5月17日に都内で行われた2年ぶりの主演映画「冬薔薇(ふゆそうび)」の完成披露上映会イベントに登壇。本作で映画復帰を果たす伊藤が胸に秘めた思いを打ち明け、大きな注目を集めている。
「伊藤は2020年10月に自動車運転処罰法違反及び道路交通法違反の疑いで逮捕されたものの不起訴処分。2021年10月の主演舞台『SOULFUL SOUL』で仕事に復帰。満場の会場を見渡して『今日ここに立てていること、景色を見られていること、非常に嬉しく思っています』と挨拶した後、あのタイミングで手をあげてくださった阪本(順治)監督には感謝しかないです」と語り、涙をこぼすひと幕もありました」(映画誌ライター)
本作は、阪本順治が脚本・監督。港町を舞台に、その場しのぎの人生を送ってきた青年の周囲である事件が起き、意外な犯人が浮かび上がるといったオリジナルストーリー。会場には伊藤演じる淳の両親役を演じた小林薫に余貴美子、そして阪本監督も登壇している。
「今作は、阪本監督が伊藤をイメージして当て書き。2人は撮影前にじっくり話し合っていたと打ち明けています。伊藤自身も『どういう環境で育って、どういう友達と遊んで、どういう家族関係なのか、すべて話させて頂きました。この期に及んで隠すことはない』『阪本組ならではの暖かい環境の中で撮影させていただいたので、すぐ余計な不安要素は取り除くことができました』とコメント。撮影の現場でスタッフの仕事を手伝っていたことも明らかになっています」(女性誌記者)
阪本監督は1989年、赤井英和主演の映画「どついたるねん」で監督デビュー。2000年には深作欣二監督の名作をリメイクした「新・仁義なき戦い」、藤山直美の主演映画「顔」。2010年には香取慎吾主演の「座頭市 THE LAST」、2012年には吉永小百合を主演に迎えた東映創立60周年記念映画「北のカナリアたち」が公開され、これまで数々の賞を獲得してきた日本映画界の巨匠の1人でもある。
「これまで佐藤浩市や原田芳雄、岸部一徳、豊川悦司といった実力派俳優と組んできた阪本監督に声をかけてもらったことで、俳優として大きく成長させてもらったことは間違いありません。テレビドラマの復帰はまだまだ先。まずは俳優として舞台や映画でしっかりキャリアを積み重ねてほしいですね」(夕刊紙デスク)
復帰作となった映画「冬薔薇」の公開は6月3日。期待したい。
(窪田史朗)