タレント・みちょぱこと池田美優が5月22日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)に出演し、山口県阿武町で発生した給付金の誤送問題について言及した。
同町では、新型コロナウイルス対策の臨時特別給付金4630万円分を一人暮らしの男性に誤って振り込んでしまうミスが発生。すぐに返金を要請したものの、田口翔容疑者はそれに応じず、すでに公金を「オンラインカジノに使った」と供述しているという。
これを受け、山口県警は5月18日、同容疑者を電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕。阿武町も田口容疑者を相手取り、4630万円の返還を求めるための訴訟を起こした。
同番組では、みちょぱがこの騒動に対し、「もちろん使ったほうが悪いけど、もとの発端はミスをしてしまったところだし、ミスをした時点で銀行とかとやり取りをしていれば、田口容疑者も使わずに済んだんじゃないか。誰もツラい思いをしないはずだったのに、1個のミスで広がっていっちゃって」とコメント。同容疑者に同情の余地があると語った。
「ほかにも、同番組にVTR出演した元衆院議員の金子恵美氏も『公金をこんなにずさんな手続きで振り込めてしまったっていうところに問題がある』と指摘し、『返さない彼が悪いけど、もともとこうなったのは町の体制』だと持論を展開しました。“魔が差す“要因をもたらした阿武町サイドの組織としての問題点を非難しましたが、世間からは、一部でこの2人の見解に共感する声もありつつ、大半は『そもそも論は別として考えるべき』『ミスは誰にでも起こり得るが、口座に入金されたお金を間違いと知りながら使用した事は個人的な犯罪行為』『わざとでもないのにミスを責めるのは違うと思います』『いちばんよくないのは使ってやろうと悪い心を働かせてしまった弱い心だと思う』『私は、みちょぱのことが好きだけど、この意見は違うような気がします。銀行に大金が入ったところで役所や銀行に相談すべきだし、使ってはならない』『全くミスしない人はいない。けれど、人として許せることと許せないことがある。わかっていてもわからなくても、いわれなきお金に手を出すのはどうなのかと思う。普通は怖くて使えません。擁護する人がいるけど、おかしいですよ』などといった反論になりました。みちょぱは、そもそもの役所のミスがなければ、男性の名前が全国に知れ渡り、“犯罪者”となることもなかったため、その辺りを不憫に思っていると言いたかったのでしょう」(テレビ誌ライター)
コロナに関する特別給付金の支給は今後も実施される可能性があるだけに、全国の地方自治体がより一層気を引き締めるキッカケとなる出来事だったといえそうだ。
(木村慎吾)