「本格的なアクションも演技もできる役者」として、アメリカで活躍を続けている真田広之。2001年7月期放送のドラマ「非婚家族」(フジテレビ系)と2005年7月公開の映画「亡国のイージス」での主演、2012年9月公開の映画「天地明察」でのナレーションを最後に、日本のドラマ、映画に出演しておらず、現在はロサンゼルスを拠点にしている。
5月22日放送の「日曜日の初耳学」(TBS系)に出演した真田の盟友である佐藤浩市により、久々にその名が日本のテレビにあがった。
真田と佐藤は同い年。1986年4月公開の映画「犬死にせしもの」で初共演して以来の飲み友達だと明かした佐藤は、「いいじゃねぇかよ、もう帰って来いよ、日本でまたやろうぜ」と真田に言ったことがあるそうだが、真田からは「別に意地を張って頑張ってる訳じゃないんだよ。アメリカが楽しいんだよ」と返ってきたそう。さらに佐藤は「あんまり言っちゃいけないのかな」と前置きしつつ「やっぱり(英語が)ネイティブじゃないから大変なわけですよ。そこで真田があるシーンで録音部のアシスタントの子がマイク外す時に『広之、今の芝居よかったよ』って30歳も40歳も下の子に言われたって話を、うれしそうにアイツは言うわけですよ」「その気持ちが今、日本で(役者を)やっても(感じられ)ない『うれしいと思える新鮮さがあるんで、ここには』ってアイツが言った時にわかった」と、真田が日本に帰ってこない理由を説明したのだ。
「日本のエンタメ界は真田という至宝を失ったと言えるのでは。佐藤が語った真田の言葉を聞いて、痛いと感じたエンタメ界の作り手側の人間は、少なくないかもしれません」(映画誌ライター)
再び、真田が日本のエンタメ界に姿を現すことはないのだろうか。