7月17日に放送された寺尾聰主演のテレビドラマ「仰げば尊し」(TBS系)の初回視聴率が、11.4%だったことがわかった。TBSは前クールのドラマから大きく数字を下げてしまった。
「TBSの日曜9時台といえば、松本潤主演『99.9』が、平均17.2%という高視聴率を記録していましたから、今回の『仰げば尊し』の11%は少し物足りない結果となりました。とはいえ、裏番組のドラマ『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(フジテレビ系)は6.5%なので、初回のドラマ対決はTBSに軍配が上がったことになります」(テレビ誌記者)
「仰げば尊し」は、荒廃した高校の吹奏楽部を舞台に、教師と生徒たちの成長と奇跡を描く実話を基にした学園ドラマである。そんな同ドラマは吹奏楽版「ルーキーズ」とも呼ばれ、不良生徒が多数登場するのだが、今回、あるシーンで視聴者から批判の声が上がったという。
「金髪にして不良役に挑んだイケメン俳優・真剣佑が、立てかけてあったシンバルをバチで思いっきり叩くというシーンがドラマの中でありました。この行為が楽器を大切に扱っていないとして、吹奏楽経験のある視聴者から『シンバルをバチで叩くな、壊れるだろ!』『ありえない!』『台本なのはわかるが楽器が気の毒だ』と批判の声が殺到したのです」(前出・テレビ誌記者)
放送前から、吹奏楽部が舞台だと宣伝されていたため、今回、多くの楽器経験者が視聴していたというドラマ「仰げば尊し」。そのため、楽器を雑に扱う描写に関しては黙っていられない視聴者が多かったようだ。
(森嶋時生)