6月1日深夜にスタートした飯テロドラマ「ザ・タクシー飯店」(テレビ東京系)で主人公の個人タクシードライバー・八巻孝太郎を演じている渋川清彦。名前を聞いてもピンと来ない人には、昨年10月から今年の3月まで2クール放送された「真犯人フラグ」(日本テレビ系)で、何かと二択を迫る「どっち刑事」と言えばおわかりだろうか。今回のドラマは、渋川演じる八巻が、タクシードライバーとしてさまざまな客を乗せ、さまざまな場所に行き、大好きな町中華を食べるといったわかりやすいストーリーだ。
これは、今や人気役者の1人となった松重豊を世間に知らしめるきっかけとなった飯テロドラマ「孤独のグルメ」(テレビ東京系)と同じ体裁と言えるだろう。違う点と言えば、第1に原作のないオリジナル作品であること。第2にドラマの中で八巻(渋川)が実食する町中華の店や店員たちが役者ではなく、本当にその店で働く人々だということ。
「おそらく渋川は松重のように、この飯テロ深夜ドラマをきっかけに人気俳優へと羽ばたくことでしょう。名前だけでなく演技も雰囲気も容姿も渋い渋川が、第1話に登場した東京・板橋区志村坂上『丸福』で『チャーハンとキクラゲ玉子炒め』を食らう姿を見て腹が空かなかった人はいないのでは。また、東京・北区赤羽『セキネ』でテイクアウトした『特大シューマイ』をゆったりと食む姿は、元モデルだったことを思い出させてくれるほど絵になっていたので、これは女性ファンを獲得しそうだと思いました」(テレビ誌ライター)
町中華だけでなく渋川の魅力をじっくりと堪能したい。