2022年の夏は猛暑になると予想されています。そこで、熱中症予防のためにも、次のことに取り組んでおきましょう!
■夏の暑さが本格化する前にエアコンの試運転を
三菱電機霧ヶ峰PR事務局が、エアコンの使用状況や試運転の実施状況について調査したところ、「必要と思うものの実際にエアコンの試運転をしている」という人は34.8%と少なく、意識と実態にギャップがあることが判明したそうです。
三菱電機空調冷熱システム事業部の鳥海采さんによると、「暑さがくると同時にエアコンの修理や据付工事が途端に増え、さらに他の家電製品の修理などの繁忙時期と重なってしまい、7月と8月はかなり混み合う」そうです。夏本番になって、すぐエアコンが使えないという事態を防ぐためにも、早めに試運転をしておきたいものですね。
試運転は、「電源プラグやコンセント、室外機周りの安全をチェック」「エアコン内部のチェック」「30分間試運転」の3ステップで行うとよいそうですよ。
また、先の調査では、「両親のエアコンの試運転をできていない」という人が61.4%にも上り、昨年より5.6%増加したのだとか。熱中症リスクを減らすため、遠方に高齢の両親がいるなら電話やメールで試運転の方法を教えてあげましょう。
まずは運転モードを冷房にします。設定温度を最低にしてもらい、リモコンの画面が正常な表示になっているかを確認してもらいます。試運転開始から10分後にはエアコンの吹き出し口に手を当ててもらい、冷たい風が出ているかを確認してもらいましょう。
■暑さに負けない丈夫な身体づくりを
熱中症に備え、身体づくりにも意識を向けたいものです。すぐにでも実践しておきたいのは「暑熱順化」です。教えて!「かくれ脱水」委員会の委員医師であり南奈良総合医療センター整形外科医の富和清訓さんによれば、暑熱順化とは、体温調節を行う機能である“汗”を上手にかける身体に馴らしておく準備のことをいうそうです。
環境省の熱中症環境保健マニュアル2018では、暑くなる前に、「やや暑い環境」で「ややきつい」運動を1日30分、2週間程度行うと、身体が暑さに慣れてくるとされています。
栄養補給も大切で、とくに筋肉の源となるタンパク質を多く含んだ食べ物を、運動後の食事や補給で摂取するように心がけることを勧めています。そして、運動前後の水分補給も忘れてはいけません。大量の汗をかいたときには、スムーズな水分の吸収が期待できる「経口補水液」がオススメなんだそうです。
夏の暑さが本格化する前からエアコンの試運転や暑熱順化を行い、準備しておくことで、猛暑を乗り切りたいですね。