「ご愁傷様」発言で世論の怒りを買った男が、再び選挙特番に“顔”として登場することになった。
TBSは6月9日、来月の参議院議員選挙の特別番組で、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光をスペシャルキャスターとして迎えることを発表した。
太田は昨年10月の総選挙開票特番「選挙の日2021 太田光と問う!私たちのミライ」(同局系)でスペシャルキャスターを務めたが、苦戦が伝えられた自民党の甘利明氏に中継で「ご愁傷様でした」などと冷やかすような言葉を連発。また、二階俊博前幹事長に対しても、「人相が悪いんですけど、怒ってますか?」「いつまで政治家を続けるつもりですか?」との質問を浴びせ、同氏から「失礼だよ」と憤慨されていた。
一連の言動にSNSやネットでは、放送中から炎上状態となり、その後、自身がMCを務める情報番組「サンデー・ジャポン」(TBS系)で謝罪。今回、再び「選挙の日2022 私たちの明日」でスペシャルキャスターを任されることになり、「参院選特番の『台風の目』にしたいです」とコメントした。
また、TBSが掲げた今回の特番のテーマは「変わる」だが、太田は「前回、いろいろありましたが、私の芯は変わらないし、今回も何が起こるかわからない感じにしたい。そのためにも、ホランさんと石井さんで脇を固めて、というか、脇をガッツリとつかんでもらおうと思います」と、キャスターを担当するホラン千秋、石井亮次らの“ヘルプ”に期待を寄せた。
続けて、太田は「新型コロナと戦争で、世の中がこれまでと明確に変わった。これからコロナが終息し、戦争が終わった先の日本のスタンスはどうするのか? 日本をどう変えていくのか? 政治家の皆さんにズバリ聞きたいと思っています。衆議院だろうが、参議院だろうが、政治家たるもの絶対考えていかなきゃいけないことですから」ともコメントし、スペシャルキャスターとしての意気込みを語った。
「昨秋の大炎上があっての再起用ということで、ネットではTBSの判断に対する意見が分かれることに。一部からは『差し障りのない芸能人や有識者を起用しても、面白くない。こういうトゲのある者を起用するのは個人的にはアリ』『どこまでやれるのか楽しみ』『1回で投げなかったTBSは偉いと思う』と支持する声が出た一方、『TBSに反省なし』『これはさすがに使うTBSが悪い』『不快です』『タレントを選挙特番に出すのやめてくれない?』『彼が出るならTBSは見ない』『“私の芯は変わらない”って‥‥変わらなきゃだめでしょ』『太田は好きだが、選挙特番には向いてない』など、やはり批判的な反応が大半になっています。太田は、甘利氏や二階氏への不適切な対応以外にも、政治家の話を遮って自分の主張を押し通すような場面も見受けられたことから、そうした部分がどこまで改善されるのかがポイントになりそうですね」(テレビ誌ライター)
共演するホランや石井にかかる負担とプレッシャーは、非常に大きなものになりそうだ。
(木村慎吾)