「ザ!鉄腕!DASH!!」(日本テレビ系)は27年も続く長寿バラエティ番組。TOKIOに初期メンバーの山口達也と長瀬智也がいた頃に始まり、現体制の城島茂、国分太一、松岡昌宏の3人になっても継続している。長瀬の脱退後の昨年4月、King & Princeの岸優太、SixTONESの森本慎太郎、ジャニーズJr.のAぇ! groupの草間リチャード敬太といったジャニーズ事務所の後輩たちが新メンバーに加わり、番組は一気に若返った。
TOKIOはDASH村があった福島県が東日本大震災によって立ち入りが制限されて以降、同県の地産地消に尽力してきた。昨春設立した「株式会社TOKIO」では、福島県の復興を応援する「福島を楽しんでもらう」プロジェクトを始動。今年4月には、福島県庁内の企画調整課内に「TOKIO課」が新設された。かつて「ジャニーズ初の農業アイドル」と呼ばれた3人は、ここへきてパワーアップしている。
株式会社TOKIOの代表取締役社長である城島は、グループ最年長(今年52歳)。結婚して一児のパパになったことで、柔和でおだやかな性格に拍車がかかった。しかし、こと農業となると別。声を荒らげたことがある。
「ある宴席でのこと。城島の隣に座った人たちが気を使って、農業にまつわる質問をいろいろして、その場を繕っていたそう。しかし、その質問があまりにもミーハーな内容だったため、城島はたまらず、『農業なめんなよ!』と怒鳴ったそうです」(芸能ライター)
城島は21年10月、農林水産省をはじめ厚生労働省、文部科学省、法務省などの関係省庁が推進している「農福連携」のノウフクアンバサダーに就任。広報大使も兼ねている。農福連携とは、障がい者等が農業分野で活躍することを通じ、自信や生きがいを持って社会参画を実現していく取り組み。城島は19年に首相官邸で開催された「農福連携等推進会議」に有識者として出席しており、この功績も大きく作用した。
「農福連携をPRするテレビ番組『とれたて笑顔!』(TBS系)や『とれたてハッピー!』(同)にも出演しており、何度も現場を訪れています。“農ドル”歴22年はダテじゃないことが、ここへきて証明されてきました」(前出・芸能ライター)
城島は農業で幸福になる“ノウフク”を体現できるパパジャニなのだ。
(北村ともこ)