俳優の坂口健太郎と女優の杏がW主演する月9ドラマ「競争の番人」(フジテレビ系)が7月11日にスタート。初回の世帯平均視聴率11.8%と好発進を見せた。
このドラマは、新川帆立氏の同名小説の実写化。公正取引委員会・第六審査(通称ダイロク)を舞台に、天才で理屈っぽいひねくれ者の小勝負勉(坂口)と、実直で感情のままに行動する元刑事の白熊楓(杏)が、経済活動の公正な競争を守るために目を光らせるエンタメミステリーだ。
第1話では、ホテルで行われるウエディング費用のカルテルの疑いを捜査するために栃木へ向かう2人。ホテル内のチャペルで行われている結婚式の参加者を装って、若い女性に声をかける小勝負を見て「声かけなんてしてる場合じゃないでしょ」と怒る白熊の腕をつかんで「僕と結婚してみます?」と真面目な顔をして言い放つ小勝負に、ネット民は大興奮。「す、する!」「ドキドキしちゃった!」などのキュンコメントが多数書き込まれた。
「公取委で働く小勝負は、20歳で司法試験に合格。しかも東大法学部を首席で卒業した秀才。ほかの審査官とは違う視点や洞察力がある反面、人とは違う調査方法から変わり者と思われています。当初は白熊となかなかわかりあえず対立していますが、大きな敵にも臆することなく立ち向かう小勝負の魅力に、やがて白熊も理解を示します」(テレビ誌記者)
坂口は、2018年「シグナル 長期未解決事件捜査班」(フジテレビ系)、2019年「イノセンス 冤罪弁護士」(日本テレビ系)で主演。2021年には朝ドラ「おかえりモネ」(NHK)ではヒロインの相手役を演じて国民的知名度を勝ち取った。今作で月9初主演を務め、真価が問われている。
「今作は、公取委という今までドラマであまり取り上げてこなかった職業を描くお仕事ドラマだけに、視聴率を心配する声もあります。しかし月9は、検察官を題材にした『HERO』シリーズを始め、裁判官を取り上げた『イチケイのカラス』、さらには放射線技師の世界を描いた『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』シリーズなど、馴染みのない職業を取り上げヒットを連発。近年、いずれも映画化されています」(芸能ライター)
坂口も月9でヒットを飛ばし、超売れっ子俳優の仲間入りとなるか。
(窪田史朗)