エイベックスが総力をあげる夏フェスの「a-nation island & stadium fes. 2016」が、7月29日から延べ9日間にわたって開催。そのラストを飾る8月28日の東京・味の素スタジアム公演では、浜崎あゆみが通算13回目となる大トリ(ヘッドライナー)を務めることとなった。
当然、エイベックスではこのa-nationを大々的に宣伝しているが、当のエイベックス自身が期せずして、浜崎をオマケ扱いしているというのである。音楽ライターが失笑する。
「7月28日にエイベックスが発表したプレスリリースには『今年も開幕迫るa-nationがイケメン祭りと話題』というタイトルが付けられています。それ自体は事実なのですが、同リリースの末尾に『もちろん、歌姫たちも連日登場する』と付け足したのが余計でした。大トリという大役を務める浜崎を『歌姫たち』という単語で片づけているのですから、その扱いの軽さには驚きを通り越して苦笑いしてしまいますね」
所属先のエイベックスに名前すら書いてもらえず、オマケ扱いされてしまった浜崎。とは言え、イケメンというテーマを強調するために筆が滑った可能性もあるかもしれない。だが前出の音楽ライターはそんなうっかりミスを否定する。
「社外に発表するリリースでは複数人によるチェックも入っており、その全員がうっかりミスするとは考えられません。つまり今回の『歌姫たち』扱いは、エイベックスの総意とみなすことができるわけです。全盛期の浜崎であれば、こんなに軽い扱いで済まされることはありえませんでした。それほどにエイベックス社内での存在感が薄れているということなんでしょう」
今からリリースで予防線を張っておけば、浜崎のステージを見ずに帰る観客が続出しても、「あれはイケメン目当ての人たちだから」と言い訳することも出来そうだ。
(金田麻有)