治安の悪い地域でも、自分の自転車だけはいつも無事だったという。実業家でホストのROLANDが下積み時代に愛用していたママチャリについて語っている。
幼少期はサッカーに明け暮れ、その分野でも才能の片鱗を見せていたROLAND。プロのJリーガーを目指し、柏レイソルのジャニアユースに入団すると、サッカーの名門・帝京高校へ特待生として入学した。
多くの猛者たちと触れ合う中で、“上には上がいる”と痛感したROLANDは「俺って天才じゃないかも」と思い始め、今度は歌舞伎町の世界へ。大学も中退し、新人ホストとしての活動が始まるも、7月16日放送の「おぎやはぎの愛車遍歴 No Car, No Life」(BS日テレ)では、「実は1年くらい下積みがあって」とブレイクするまでの“貧乏時代”を振り返った。
ROLANDは「(1年の下積みは)芸人さんとかに比べると短いと思うんですけど、ホストって旬が短いので、それでも長いんですよ。凄い子は1~2日で指名をつかむので」とし、自身は「全然売れなかったので、給料が月に9万とか10万とかで。家賃が6万3000円とかのボロアパートに住んでました」と新人時代の質素な生活を明かした。
お金がなかった頃のROLANDの“愛車”にまつわる話題になると、「愛車はドンキで買ったママチャリで、なんとセールで7000円だったんですよ」と説明。「カマキリみたいなハンドルで誰も買わなくて。歌舞伎町って治安が悪いので、自転車とかすぐパクられるんですけど。僕のチャリはあまりにもダサすぎて、鍵を付けてなかったのに、誰にもパクられなかった」とオチをつけていた。
「20年9月5日に更新したYouTubeチャンネル『THE ROLAND SHOW』の中で、ROLANDは『(ホストとして)売れない時期って、牛丼ってちょっと高い』と、貧乏時代の彼にとって牛丼は逆に高級料理だったと説明。当時はコンビニに売っている100円程度の割引商品で胃袋を満たしていたといいます。その後はホストとして大成功を収め、超高級タワーマンションへと引っ越し。極貧からセレブへ華麗なる成り上がりを見せ、庶民から愛される牛丼と接する機会にはなかなか恵まれなかったようです」(テレビ誌ライター)
なお、23歳になったROLANDが全財産を注いで購入した初の愛車は「メルセデス・ベンツ・SLK200」で、「これに乗りたいから、お酒を飲まなくなったんですよ」と“ノンアル営業”のキッカケだったと打ち明けた。
カマキリのようなママチャリからスタートしたROLANDの愛車は、メルセデス・ベンツを経由し、カイエン、アストン・マーチン、ロールスロイスと、キャリアを積むごとにステップアップ。さすがに現在は鍵をかけずに駐車するという荒技は通用しなくなってしまったのではないだろうか。
(木村慎吾)